反対方向に回転する「内磁気ローター」と「外磁気ローター」で、従来の1・5~2倍の発電効率。

 もし、この「反田式同軸反転型発電機」を日本中の発電所に採用すれば、
もう原発なしでも電力不足?とは言えなくなる。原発ゼロの日もすぐ其処だ。

 そんな夢の発電機、どうか順調に実用化されるよう、各方面のアシストをお願いしたい。
国の補助金も、このような有意義な研究に使ってこそ生かされる。
“もんじゅ”に死に金を注ぎ込みドブに捨てるなら、是非こちらに廻していただきたいものだ。

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 産経ニュースより
電力倍増「発電機」で特許 広島の小料理店主、反田さん
【■「日本のため」夢へ挑戦

 新幹線のすれ違うときの風圧の大きさにヒントを得て、発電量が従来より1・5~2倍になるという新しい発電機を、広島市西区で小料理店「こうちゃん」を経営する反田皓二(そりだ・こうじ)さん(66)が独自に開発し、特許を取得した。技術パートナーは同市南区の機械設計技術者、角井幸聖(こうせい)さん(70)。2人の「こうちゃん」が「日本のために」と夢への挑戦を続ける。

 特許を取得したのは「反田式同軸反転型発電機」。従来の発電機は1つのローターで発電するが、反田式は「内磁気ローター」と「外磁気ローター」の2つを内蔵している。

 内磁気ローターを回転させると、ギアにより外磁気ローターが逆回転。コイルの上下を2つのローターが横切ることで発電量は従来の1・5~2倍に向上し、少ない回転数でも効率的な発電ができるという。

 開発のきっかけは18年前、病気で両耳の聴覚を失っている反田さんが新幹線に乗車したときだった。上下線の新幹線がすれ違う際の衝撃の大きさ。それを体感した反田さんは、「これを永遠に持続させエネルギーとして使えば、資源の少ない日本のためになる」とひらめいた。

 だが、科学やものづくりは「まったくの素人」。本を読んだり、車の発電機を切断してみたり、独学で研究を重ね、小料理店の仕事のかたわら、自宅や間借りした工場で作業を続けた。

 実験は失敗の連続。気の遠くなる道のりの中、つぎ込んだ資金は1千万円を超えた。「自分には無理だ」と何度も挫折し、手をつけない時期もあった。それでもあきらめなかったのは「新幹線が頭を離れなかったから」。

 そんな中、昨年からは角井さんが開発に参加した。「反田さんのこれまでの努力には敬服している」と角井さん。反田さんは「思いが引き寄せた縁」と全面的な信頼を寄せている。

 2人のタッグで試作機第1号が遂に完成。電力への社会的関心が高まっており風力や水力発電などでの実用化を目指し、8月には企業数社に提案書を出した。

 夢は次のステップに入ったが、まだハードルは高い。「千回やって、千回失敗した」と笑う反田さん。2人のシニアの信条は「夢を持ち、努力すること」だ。】