今回のトラブルでは、立地県だけでなく、隣県の鳥取県も現地確認を行った。

 今後の原発再稼動には、事故が起きれば被害が予想される近隣の自治体の了承も必要になるが、福島原発の事故を参考にすれば、島根原発なら、西日本全体に被害が及ぶ可能性があり、近隣の自治体の了承だけで再稼動とはいかないのではないだろうか?

 日テレNEWS24より
【中国電力によると、松江市の島根原発2号機は定期検査に入るため、27日午前6時に運転を停止し、午後6時45分冷温停止状態になった。

 その後、原子炉内に4つある中性子の量を計測し、核分裂が起きているかを監視する装置が原因不明のトラブルで動作不良なったという。

 炉心には他にも同じ機能を持った装置が設置されているため監視に問題はないということだが、中国電力は復旧作業に入っている。

 このトラブルを受け、島根県と松江市は昨夜担当者が現地に立ち入り調査を行い、鳥取県と米子市、境港市も担当者が現地確認を行って、安全上問題がないことを確認した。島根県などによると環境中の放射線量に影響は出ていないとしている。】

 NHK鳥取より
【定期検査のため27日、発電を停止した島根県松江市にある中国電力島根原子力発電所2号機で、原子炉の状態を示す計器が正常に動かなくなったことを受け鳥取県と米子市、境港市は、去年12月に中国電力と結んだ安全協定に基づいて初めて島根原発内に入り状況を確認しました。

 松江市にある中国電力島根原発2号機は定期検査に入るため27日未明に発電を停止し、午後7時前には原子炉の温度が安定的に100度を下回る「冷温停止」になりました。

 この作業中に原子炉の中性子の量を測定する計器の一部にトラブルが起き、最終的には4系統ある全ての計器が正常に動かなくなり原子炉の状態を正確に把握できなくなったということです。

 原子力安全・保安院によりますと2号機は冷温停止したので、安全上支障はないということですが、原子炉の状態が把握できないと制御棒の点検や燃料の取り出し作業などができないということです。

 このため原子力安全・保安院は中国電力に対して復旧作業を急ぐよう求めるとともに計器が動かなくなった原因を調べることにしています。

 鳥取県と米子市、境港市は、去年12月に中国電力と結んだ安全協定を基づいて島根原発からトラブルの連絡を受け、担当者を派遣して計器の数値を確認しましたが環境への影響はなかったということです。

 安全協定の締結後、鳥取県などが島根原発内に入って状況を確認するのは今回が初めてです。
鳥取県は「安全協定の内容を正確に履行することができた。原因の調査結果や計器の交換の状況などの報告を中国電力に求めたい」と話しています。】