日刊ゲンダイより
【削減幅拡大でもアンタッチャブル
 朝霞宿舎の建設再開をきっかけに、国民の怒りに火がついた公務員宿舎問題。野田政権は「5年間で15%削減」プランでお茶を濁そうとしたが、批判はやまず、削減幅を20~30%に増やす案が政府内で検討されている。
 新たに全廃対象として都心3区(港区、中央区、千代田区)の宿舎計551戸(危機管理用を除く)を盛り込むというのだが、ちょっと待てだ。この3区に限らず、ムダな宿舎は都内の高級住宅地にまだまだあるではないか。

 その筆頭格が、いまや首相をしのぐ権力者ともいわれる勝財務次官の住む目黒区の豪華宿舎だ。「幹部用」だけあって、築15年の5階建てながら、1フロアに2世帯分の住戸だけという贅沢(ぜいたく)設計。

 財務省はプライバシーを理由に間取りや家賃を明かそうとしないが、「幹部用ですから間取りは90平方メートルの4LDKとすると、家賃は8万円強です」(霞が関事情通)という。近隣の民間相場20万~30万円の中、とんだ格安物件、税金のムダ遣いだ。

 本来なら、イの一番に「廃止・売却」すべき豪華宿舎だが、“勝天皇”の住まいだから難を逃れるなんて、「やっぱり野田政権は官僚の言いなりか」と言わざるを得ない。ジャーナリストの若林亜紀氏が言う。

「検討されている削減案は、官僚にとって実害がなく、政府に花を持たせられる“落としどころ”を探してきたのでしょう。というのも、国はもともと老朽宿舎の建て替えを少しずつ行っているし、公務員宿舎は空室だらけで、官僚は住まいに困りません。

 例えば、渋谷区広尾にある幹部用宿舎は、築30年なのに2年後に取り壊す予定で、今は半数以上が空いています。この宿舎より3年新しいだけの隣の民間マンションは億ションとしての価値を保っているのに、もったいない話です」

 結局、官僚たちはムダの削減なんてこれっぽっちも考えていない。まして、勝次官は最初からアンタッチャブルで、追い出すなんてとんでもないという発想なら、国民はとことんナメられている。】

 結局、野田総理は、陰の総理 勝財務次官に操られ、官僚の食い扶ち確保の為に、増税と言っているらしい。
それにしても、勝財務次官はじめ、官僚という生き物は、なんと図々しい連中だろうか。
獅子身中の虫』という言葉は、与謝野元大臣より、勝財務次官の方が余程お似合いかも知れない。

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