FRIDAY4/22号より。

 『私は日本のこの危険な原発の体制を生んだのは国民だと思っている。
長期間、選挙で自民党に政権を与え続け、東電の体質を見過ごしてきたのは誰あろう自分たちなのだ。
 ゆえに今後、私は世界一放射能に汚染された国土に生きる覚悟をしよう。
ただ、これ以上虚偽の情報に振り回されるのは勘弁してもらいたい。一連の報道で隠蔽があったのは紛れもない事実だ。
 大体、最初から非常に高次のレベルの事故であることは分かっていたはずだ。
それをさも大丈夫、念のために、みたいな言いようで情報を小出しにし、さらに、東電から仕事、カネをもらっている学者ばかりがテレビに出て、雇用主をかばうようなコメントを並べ立てているのが気に食わない。
 学者は、自身の研究結果と考えうるすべての可能性を語るのが筋であろう。〝この数値の放射線を浴びればこれだけの健康被害の危険性があります〟と、なぜひとりも言わない? もしそれが市民の不安をあおると批判されたとしても、学者たろうという人がいないことが残念だ。
〝すぐに影響はない〟? ではいつから影響が出るのか。彼らも有罪である。
 テレビメディアにも呆れる。なぜ御用学者ばかり起用しているのか。
さらに報道姿勢についても問い質したい。災害時、特に初動時に必要なのは〝どのような災害であったか、いかなる救援が必要か〟の両建ての報道だと考える。
 今回のように繰り返し津波の映像だけを流すのはショックの垂れ流しだ。
彼らはなぜ、行方不明者を救うための報道考えなかったのだろう?
 津波の後、現場へのアプローチの方法は他になかったのか。
彼らがもう少し頭と体を使ったら、もっと助かった人がいたのではないだろうか。もし彼らがそこに気づいていないとしたら、メディアとして失格である。』

 他にも、円を吊り上げ儲けた投機家、買占めに走った東京の人々、計画停電で混乱を招いた東電、視察に来て眠っていた副大臣、日本語をちゃんと話せない菅首相にも怒りをぶちまけている。

 さすがに作家の書く文章には説得力があると、改めて感心してしました。
伊集院さん、FRIDAYさん、ごめんなさい。
あまりにすっきりしたので、みなさんにも読んでほしくて書き写しちゃいました。