アメリカの証券大手リーマン・ブラザーズが、破産した。リーマンというと長銀を格安で手に入れて「新生銀行」にして日本に進出、日本人の生き血をす すり大儲けしたが、その新生銀行のホームページを見ても何の騒ぎもないので、潰れたのは米国のリーマンだけ?でも、リーマンは新生銀行の親会社ではないの かしらん?親会社だとするとリーマンが潰れたことが影響なしとは思えないけどね。ま、注意は必要じゃないでしょうか。

 さて、悪徳米卸売加工業者「三笠フーズ」による事故米転売事件についてですが、今朝の毎日新聞によると、

 「三笠フーズ」は、汚染米を04年以降、25都道府県の農政局や 農政事務所で55回にわたり事故米を購入。しかも、わずか60キロすら260円で落札するという、買いあさりをしていた。購入した約1780トンは、この 間に全国で販売された事故米の約4分の1を占め、農林水産省にとって、「お得意様」。96回も立ち入りしながら不正を見抜けなかった農水省の検査に手加減 はなかったのか。

 というものでしたが、ここでの新発見は「三笠フーズ」の購入した約1780トンは、全国で販売された事故米の約4分の1ということ。もしかしたら、約1780トン×4の事故米が、食用に回されているかもしれませんよ~。

 そして、「三笠フーズ」の事故米に対する入れ込みようは尋常ではなかったことがわかりますよね。

 また、大阪農政事務所の消費者流通課長が、「三笠フーズ」の社長に接待してもらったという事実も出てきた。金額にしてごくわずかといっているけど (もっと良く調べたら、もしかしたら、菓子折りの下に大金を潜ませて渡しているかもしれないよ)、わずか2回といえども、居酒屋で会うなんてことは、それ は普通に、取引のある業者と公務員との関係じゃないでしょうよ。

 そして、同社が購入した事故米の価格は平均すると1キロ当たり約11円なんだそうで、加工計画書通り工業用「のり」の原料相場は3~10円なので、工業用「のり」の原料としては、赤字としての販売になるとのこと。赤字になるのに必死で落札している業者が、何を考えているのか、なんてことは、私にはわかるわね。ま、農水省にも当然わかっていたことでしょ。

 え~と、国内工業用「のり」メーカーは、原料にコメは使わないと言っていたので、ほんの少々工業用「のり」としての需要があるということなのでしょうね。ま、「三笠フーズ」が買い付けたほどの需要はとてもとてもないということだと思います。

 ま、こういうことで、いくら農水省が「工業用糊限定」として契約して販売したと胸を張っても、販売した毒米が食料として出回るのが、わかりきっていたといっていいのじゃないでしょうか。

 こういう契約を「偽装契約」と言えそうな気がします。

 ま、だから、96回も立ち入りをして見つけられなかった、見つけなかったということなのじゃないかな~。

 農水省は、接待を受けた農政事務所元職員の名前を発表しなかったとのことだけど、名前を発表するのはもちろんのことだけど、責任は末端のその人だ けにあるのではないよね。汚染米の売却を決定したのは中央のはずだし、その毒物の販売に対して中央が関知しないは通用しないでしょ。

 農水省は、三笠フーズのグループ会社が熊本の酒造会社に対して汚染米を国産と偽って販売したとして、熊本県警に告発しました。けど、責任を「三笠 フーズ」にだけ押し付けるのはなしでお願いします。農水省にも、「契約」を偽装し、国民に毒を食べさせたとして訴えられて当然じゃないですか。あ、もう訴 えられていますね。

 農水省は「三笠フーズ」が、食用に回すとわかっていたはず。で、もし、鈍感で何も考えない職員ばかりで本当にわからなかったとしても、そうしたわ からなかったこと自体が、毒物を取り扱うものとして当然払うべき注意を怠ったということで、十分責任を問えるものだと確信してます。


ふじふじのフィルター
http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-0bb0.html