中国・警察襲撃、現地は厳戒態勢

 中国の新疆ウイグル自治区で国境警備警察が襲撃され、16人が死亡した事件の現場に、JNNの記者が入りました。現地では治安当局による厳戒態勢が続いています。

 武装警察の隊列が襲撃された現場です。トラックは道路から建物に向かって突っ込んできた模様です。

 事件が起きたのは新疆ウイグル自治区西部のカシュガルです。4日朝の訓練で路上を走っていた国境警備警察の列に、ダンプカーが突っ込んだ上、手製の爆弾を投げ込み、警察官16人が死亡、16人がけがをしました。

 (音は?)
 「何かが爆発したような音がしました」(住民)
 (今どんな気持ち?)
 「落ち着かない。16人の命が」(住民)

 2人組の容疑者は既に逮捕されたということですが、カシュガルはウイグル独立派の活動が最も活発だとされる地域です。治安当局は事件の再発を恐れ、深夜も警備を続けています。

 「この事件はもう終わった。たいしたことじゃない」(パトロール中の警官)

 警察官襲撃から一夜明けた現場です。突っ込んだトラックによって街路樹がなぎ倒された跡が残っています。5日朝、事件現場では2人の私服警官が取材班の身分を確認した後、撮影を許可しました。

 しかし、日本のメディアを含む複数のメディアが撮影を始めると、大勢の警察官が現れ、記者やカメラマンを強制的に排除し、現場はいまだピリピリした雰囲 気に包まれています。北京オリンピック開幕まであと3日。独立派に対する厳しい締めつけが警察襲撃という最悪の結果を招いているだけに、中国の治安に対す る不安が一層高まっています。(05日09:45)



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日本人記者2人、一時拘束され暴行

 この事件を取材中の日本人記者2人が、武装警察に一時身柄を拘束され、暴行を受けていたことが分かりました。

 身柄を拘束されたのは、日本テレビの記者と東京新聞のカメラマンの2人です。2人は事件現場近くで取材していたところ、武装警察に身柄を拘束され、警察の施設に連行されました。そこで、顔を殴られたり、脇腹を蹴られるなどの暴行を受けたということです。

 2人はおよそ2時間後に解放され、北京の日本大使館によりますと、健康状態に問題はないということです。

 中国では、先月下旬にもオリンピックのチケット販売を取材していた香港のメディアが警官に暴行を受けており、中国政府が約束しているオリンピック期間中の「報道の自由」を危ぶむ声が強まっています。(05日11:13)


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中国・ウイグル自治区でNNN記者一時拘束

 中国・新疆ウイグル自治区で起きた警察施設の襲撃事件で、警察当局がメディアの排除に乗り出し、取材していた日本テレビ中国総局・勝田真司記者ら日本のメディア関係者も一時、拘束され、暴行を受けた。

 勝田記者は新疆ウイグル自治区カシュガルの事件現場付近で、激しい取材妨害を受けているメディアを撮影していたところ、2~3人に羽交い締めにされ、髪 の毛をつかまれて、武装警察と公安警察の国境警備隊の建物の敷地内に連れ込まれた。そこで地面にしゃがまされ、顔を地面に押しつけられ、腕をねじり上げら れた。さらに顔を2~3発殴られた。その後、「動くな」「しゃべるな」「電話に出るな」と命じられ、何の説明も受けないまま、その場に立っていた。勝田記 者のほかにも日本の新聞社のカメラマンと香港メディアの関係者が拘束されていた。約2時間後、公安警察の私服警官が現れて解放され、滞在先のホテルで事情 を聴かれた。

 今後、あらためて地元政府などから事情説明が行われる予定。


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逮捕の2人はウイグル人 警察施設襲撃

 中国・新疆ウイグル自治区カシュガルで4日、警察施設が襲撃されて16人が死亡した事件で、警察は逮捕された男2人がウイグル族であると断定した。

 この事件は4日午前8時ごろ、カシュガルにある国境警備にあたっている武装警察の施設にトラックが突っ込み、乗っていた男2人が手投げ弾2発を投げるとともに、ナイフで襲いかかったもので、この爆発で警官16人が死亡し、16人がケガをした。

 襲撃事件で逮捕された2人ついて、国営・新華社通信は、28歳と33歳のウイグル族の男であると警察が断定したと伝えた。また、警察の施設に突っ込んだトラックからは、手製の爆弾10個と手製の銃、ナイフ4本が発見されたという。

 一方、事件現場では4日夜、NNNの取材クルーと同様に、ほかの複数のメディアも取材にあたっていたが、警察当局が現場からメディアを排除し、一部の記者やカメラマンの身柄を拘束した。


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中国・カシュガルの警察部隊襲撃事件を取材の日本人記者とカメラマンが暴行受ける

中国の新疆ウイグル自治区で警察部隊が襲撃され32人が死傷した事件で、現地で取材していた日本人記者とカメラマンが地元当局に拘束され、暴行を受けていたことが明らかになった。
4日午前、中国の新疆ウイグル自治区カシュガルで、28歳と33歳のウイグル族の男2人がトラックを使って警察官の列に突入し、手製の爆弾とナイフで襲いかかった。
犯人は、その場で逮捕されたが、警察官16人が死亡、16人が負傷した。
現場近くにいた日本人観光客は「(爆発音は)防火扉をドンッて殴ったような音ですね」、「10人以上の人が道路に倒れていた」と語った。
オリンピック開幕を目前に発生した今回のテロ事件に、中国当局は相当神経をとがらせている。
4日夜、この事件を現場で取材していた日本テレビの記者と、東京新聞のカメラマンが公安当局に一時、拘束された。
日本テレビの記者は拘束される際、顔を3発殴られるなどの暴行を受けていたという。
2人は、すでに解放されている。
またテロ直後の現場でも、市民らが映像を撮影すると公安がそのすべての映像をチェックし、関係する映像は消去させられたという。
現場前のホテルにいた日本人観光客も、部屋の窓からテロ直後の様子を撮影したが、部屋に公安が乗り込んできて、撮影した映像や画像をすべて消去させられたと話している。
一夜明けたカシュガルは、町全体がピリピリとした緊張感に包まれている。

[5日12時12分更新]

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【五輪】邦人記者ら暴行され拘束 ウイグル爆破テロ

 中国・ウイグル自治区で起きた警察襲撃事件を取材していた日本人記者とカメラマンが、武装警官に一時、拘束されて暴行を受けていたことが分かりました。現場から田中記者の報告です。

 テロ事件発生から一夜明けたカシュガルの現場では、トラックが横倒しになったホテルの入り口付近はビニールシートでおおわれています。事件後、警察に よって清掃されたのか、割れたガラスのかけらなどは落ちていません。5日朝も現場付近で取材をしていると、地元警察が現れ、「何も撮影してはいけない」と 取材を妨害してきました。オリンピックを直前に控え、厳戒態勢でテロ封じ込めにあたっていた最中に起きた事件とあって、当局にとっては海外メディアには報 道されたくない事件であることが伺えます。4日の現場でも、深夜まで地元の住民や多くのマスコミでごった返す騒然とした状態でした。そのような混乱の中 で、東京新聞のカメラマンと日本テレビの記者など、日本のメディアが地元警察に拘束されました。2時間ほどで解放されたようですが、現場の緊張した状態は 続いています。



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