「英米(三百人委員会)VSロシア」
これが現在の世界情勢の核心であると、三百人委員会の戦略家ブレジンスキーは判断し、ジョン・コールマン博士もそのように結論付ける。
このことの意味を、深く、掘り下げて考察すべきこと。



平成二十年(二〇〇八年)七月十一日(金)
(第二千四百七十九回)

○W・G・タープレイ曰く。

○中共は、根本的には、英米世界帝国体制にとって、現状維持勢力であり、

○ロシアは、英米世界帝国体制に対する反乱勢力の筆頭に位置する。

○と、ブレジンスキーは見て居る(『オバマ……』百十頁)。

○これが、現時点でのブレジンスキーの地政学的判断であると。

○これは、現在の世界情勢認識の核心、その中核、その本筋であることを、
 しっかりと認識しなければならない。

○もちろん、英米世界帝国体制(その実体は、三百人委員会である)の立場
 からすれば、前出のブレジンスキーの判断は、正解である。

○三百人委員会に敵対する立場に立つ、ジョン・コールマン博士も正反対の
 立場から、

○ブレジンスキーと同じ結論を得て居る。

○つまり、本質は、「英米VSロシア」である。

○しかし、ここで「英米」と、安易に言うべきではないだろう。

○我々は、ロシアの作家ソルジェニーツィンが、
 全二巻の大著で、ロシアとユダヤの二百年の歴史を描いたことを知って居る。

○第一巻は、フランス革命、ナポレオン時代から一九一七年の
 ロシア共産革命前の時期のロシアとユダヤ。

 第二巻は、ロシア共産革命以後の時代のロシアとユダヤ。

○これだけで、約千頁である。

○ドイツ人は、すぐにこの大著のドイツ語版を出した(全訳である)。

○ドイツには、ソルジェニーツィンのこの大著を出版する言論の自由があるらしい。

○しかし、英語圏(英、米、カナダ、オーストラリア……)には
 ソルジェニーツィンのこの本の英語版を出す言論の自由は存在しない。

○日本に、その自由が存在しないことは、多言を要しない。

○日本のロシア専門家に出来ることは、
 せいぜいドストエフスキーとじゃれること!!

○コールマン博士は、「新版300人委員会」の中で、
 日本の運命について、きわめて重要なことを幾つか記述して居る。

○その一つは、
 日本とロシアの第一次戦争(一九〇五、六年)が、
 ユダヤ(そしてひいては三百人委員会)に一方的に利益を与え、

○日本にもロシアにも潰滅的な打撃を与えた、
 と言う、総括である。

○ジョン・コールマン博士のこの歴史的総括は、全く正しい。

○この自明のことが分らないようでは、日本はこのまま自滅する!!
 しかないであろう。

 (了)


【日本義塾七月公開講義】
 
 ◎日 時 平成二十年七月二十五日(金)
      午後六時半~九時(六時開場)

 ◎会 場 文京シビックセンター 四階シルバーホール
      (四階B会議室のトナリの部屋)

 ◎講 師 太田 龍

 ◎演 題 ジョン・コールマン博士著、太田龍監訳
      「新版 300人委員会」(上下二巻、約六百八十頁)
      成甲書房、七月初め刊、の解説

      ジョン・コールマン博士著「ビヨンド・コンスピラシー」
      (未邦訳、二〇〇七年九月刊)の解説

      オバマ「大統領」の政権を推進する三百人委員会世界
      権力のアジェンダについての解説。

      三百人委員会の日本破壊計画の最終段階とは、
      日本民族有志のなすべきこと。

 ◎資料代 千円

 ◎予約申し込み、問い合わせは、
  eメール、電話、はがきで、日本義塾出版部へ

太田龍氏の時事寸評
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/cgi-bin/jiji.cgi

[コメント]
 久しぶりに、太田龍氏の素晴らしい時事寸評であったので、紹介いたしました。特に、ノーベル文学賞を取った
ソルジェニーツィンの忠告はどなたか、ロシア語のプロが翻訳なされて欲しい内容です。

参考HP
【英文資料】ソルジェニーツィン氏が、最新歴史研究書のなかでロシア革命におけるユダヤ人の役割を総括
http://www.asyura.com/0304/bd25/msg/753.html
上の紹介している所の原本は、ジャンプ出来ないのが多いので
http://www.sila-200.narod.ru/
は、今の所、ロシア語の原本を読み出す事が出来る。