得るのは楽しい。
もっと得たいと思う。
だが、得たら必ず失うときが来る。
得たものを失うのは辛い。
『友達』もそうだ。
自分と一緒ではないことに気づいた瞬間に感じる寂しさ。
『友達』がいなくなるのはやっぱりイヤだな~と感じている自分。
私にとって『友達』とは、「自分と一緒」ということなのかもしれない。
しかしそれはどうしても叶わぬ願いである。
この世に『一緒』など存在しない。
それでも最初の一瞬、「自分と一緒かも」と淡い期待を抱く自分がいる。
その期待は時間の経過と共に失われていく。
そして『友達』がいなくなっていく。
友達がいなくなるとき、頭に浮かぶイメージは、広い空間に自分一人がポツン…といる画。
その時の自分は「一人で寂しい」と感じている。
『友達』がいなくなるとイヤだなと感じるのは、寂しいから。
寂しいと、みじめに感じる自分。
なんか、いつの間にか周りのみんなから、後ろ指を指されている自分がいる。
そして気づく。
「そうか、私は寂しがり屋なのか」
うつむいて下を向いている自分。
なんともやるせない。
その状況では360°、どこから妨害があるかわからない。
やりたいこともやれない自分。
もはや自分の発する言葉は、外に届かない。
言葉が通じない。
意志疎通ができない。
世界と自分が切り離された感覚。
感覚がない。
真っ暗。
もはや、私は、存在するのかも分からない。