昭和60年両国国技館開館記念「復刻版 相撲名著全集」より今回は「太刀山」を紹介致します。

表紙

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この本は引退を目前にした大正6年12月に「太刀山後援会」幹部の代議士龍野周一郎が編集責任者としてその伝記を纏め、さらに思い出の写真、番付をコロタイプで多数掲載して、後援会に配布したもので、非常に贅を尽くした美本である。又引退後の翌7年4月に追補して再版し、引退披露宴の引き出物にして、太刀山会の後援会に贈呈した非売品を底本にした。本書は太刀山の生い立ちから、入門時における板垣退助の策謀など詳細に述べており、
伝記として18項目(目次より)

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65ページの短文ながら委曲を尽くしている(本文22、23ページより)。

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巻頭を飾る30ページにわたる写真は、若き日の入門時から横綱時代の勇姿、本場所優勝額肖像全9枚(8、9回目本場所優勝額)

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等々豪華絢爛きわまる稀書といえます(以上池田恒雄さん解説文より)。

この本を読んでみましたが太刀山写真集としても良し、本文伝記も良し、地元富山の英雄太刀山を記した最高傑作であると思います。

現在この本は県立図書館など一部県内図書館に館内のみ閲覧出来る書籍として置いてあります。
県内蔵書を検索したい時はこちらを使うと便利です。

富山県内OAPC横断検索ネットワークシステム

http://lib1.lib.pref.toyama.jp/public/collect/libsel.aspx

こちらを開いて[書名/タイトル]欄に「太刀山」を入力→全館選択にすれば県内の公立、大学、短大、高専の全図書館の所蔵状態が確認出来ます。
現在富山県立、富山市立、射水市、高岡市立の県下各図書館内のみで見る事が出来ます。

興味ある人、郷土の先賢を知りたい人等々郷土の英雄の伝記を皆様、是非一読して下さい。

他の太刀山関連の書では「越中人譚第9号」、「横綱 太刀山伝 越中先賢伝」があります。