9月13日、この日はお休みでしたので注文した品が出来上がったというので魚津へ
刀匠稗田康雄さんにお会いして来ました
目的は稽古でどうも手に馴染まずしっくりこないので新しい分銅鎖を注文したのと、稽古(殆ど練習していないが)で壊れた十手の鍔の修理が完了したとの連絡がありましたので受け取りに向かいました
ところで…康光作の銘が無い
銘が無いという事はおらが大好きなサインが無いと一緒という事で…
『銘入れてもらえますか』
『いいですよ』
とあっさり快諾してもらえました
やはり銘が無いと…
あかんわな
これでよしっと
刀匠が銘を刻んでくれている間にお仕事現場を見せてもらいました
さて刀匠に包丁について次のような例え話を教えてもらいました
『板前さんが、お仕事の前に包丁を研いでお仕事を始めるが量販店の包丁なら朝一番で研いで、お昼休みに研いで夕方にもう一度研いでお仕事に臨まなければならない。』
『では刀匠がもし包丁を打った場合はその切れ味は長持ちするのですか』
その答えには刀匠は答えず…
『製作費は割高になるけどね』
過去も含め今回の分銅鎖で4本を造ってもらい、手直しを入れると6本目になる今回の分銅鎖…こういう刀匠のこだわりがあるからこそ私は信頼して刀匠に分銅鎖の制作を依頼しています
私が今回感じた刀匠のこだわり
①沸かし付け
沸かし付け(赤枠)は一人では出来ないので台付(黄枠)を造り支えました今は溶接が出来るので楽ですが…
②分銅の微妙な角度
画像ではわかりにくいがこの滑らかさ…
『ここは相当手間がかかったでしょ』
『そうですね』
過去私は別の刀匠に
『分銅鎖作ってもらいたければ何回も通え』
と言われで何回も通ったら最終的に
『鎖は犬鎖使ってなら作れるけど…』
と言われダラッそんな分銅鎖ならいらんないと思いました
『BBTスーパータイム』平成21年10月15日放送での康光刀匠の言葉から…
『斬るところは持つ人の魂が…持つところは作者の魂が入る…』ってよく師匠(刀匠竹下祐光・すけみつ)から言われました。
十手も分銅鎖も刀と違うが…自分も魂を込めて稽古に励みたいです。
いい悪いじゃなくて…何か波動を感じる様な…そういう物を作りたい…。
充分刀匠の波動を感じました
最後に
刀匠は忙しくアポ無見学は仕事の手を止めたりいろいろ支障があるので絶対にやめて下さい
お会いする場合は必ず電話連絡などして刀匠の空き時間に訪問してもらいたいです
お別れの際にに刀匠とツーショット
私は天地の一の構えをとったが全く様にならず