対象を特定して、「○○だ」と性格づけ、その対象の心象を概念で早急に操作しようという作業は、拙速な利己的欲求と映る。現象を単純即効的な識別に及ばせられる事柄と、じっくり伺うことなしには性格を付けるに及ばない事柄が出現する。何れにおいても観測的な作業と観念化と伝達を起こして認識を広げて人々の心象を作ろうという人の褌を借りて、何某かの生産に及ばせる半端な生産性となり、感性や感覚の一次体験を自ら作り当事者性の立場から利益を遂げる当事者間で現象を作り上げるスタンスとは少し異なった態度と映る。
現象を傍から覗き込んで、何某かの名称を付ける行為自体に、どこか自然な流れとは異質の側面が起こる。現象を作り上げている当事者において自らの活動に名称を付け、何某かの対象へ向けて自己の認識を伝達し利益を訴求する流れに、部外者の入る余地のない自然な流れが作られる。「なんでお宅が、傍から覗いて、現象を知らずに名前を付けるの?」という点に焦点が当てられる。
こんな所に、日常的な活動に浮かぶ、変な違和感が出現し、当事者性と離れた所による妙な生産の態度が作られる。人間の根本的な動作を浮かべながら、自然な型式への認識を図ると共に、歪性の認識も現れる。こんな所に、頭と体の分断や感性と頭の分断なる現象が映り、妙に頭の操作性に走り、糧を得ようという生産が進む事について、適正化の視点が生まれる。
評論家なる作業に、付加価値が認められると共に、その程度や質が吟味され、どの程度の信憑性が置かれるか、或いは事象を作るような操作性を持つ言葉の投げかけという面も出現する。前者と後者の側は意味合いが異なり、事後的現象の観測と、事前的な現象の出現という性格の違いがみられる。受動性と未来形成的な言葉の形成と投げかけという未来型の創造力とも映る。
未来型の投げかけに外界が好意的な心象を高めて、妙な迷惑になる名称化や興味の呼ばない未来ビジョンに留まらず、良い力が出現するような効用を抱くと、傍からというよりも当事者性の連なりを実感する。敵対的な悪意性の心象から、「何某かの悪心象を進めて自己の立場をよくしたい」なる作業性も生まれる。これらを見る人々がいずれの活動に好意を抱くか、選択の自由の下に、多様な心象を生み出される。
「言葉をもって現象を作り上げる」という作業性について、精緻な吟味を浮かべ、付加価値を抱くか悪性の性質を浮かべるか、根源的な観点となる尺度を鮮明化して、表層事象を整理し、よく吟味された認識の形成や良き作業へ及ばせる事へ及ぶ。理想の概念を浮かべ、現況に対面し、実際の方法を投じる活動の規則性が浮かび上がり、どんな理想を備え、どんな現況認識を浮かべ、方法を作るか。そして、言葉という創造性や体と感性の相関を浮かべて、どんな生産を出現し、外界の利益の実感を生み出すか、この性向から各自の根源的な個性が映しだされる。
基準の事前明示と運用の流れに及ぶほどに、質の安定と量の展開が生まれる。歴史の正負の体験と学びから良き理論へ及んで型枠の制度が引き上げられ、基準の認識と運用の制御性を進める。安定した感性や欲望とそれを遂げる方法の基調が起こり、安定期へ及成長のステージへ上がる状態に快適感が生まれる。成熟から衰退的な力に回るか、質の変革を遂げて、刷新的な質の形成と安定と成長の軌道を作り上げられるか。
破滅的な予見から危機への回避へ及ぶ発見と原理の形成を遂げることが出来るか、人間の価値が試される。これらを出現させるのは不動性の人間像になり、時々の環境に対面し、根本的な良き性質を不動にして創造力の性格が投じられる。感覚や感性から既成概念を刷新する部分が生まれる。
広く現象を収集し伝達するメディアという作用に、未来を方向付ける大局観を含んだ確たる基準が形成されて、現象の選択と伝達の要に及ぶか、一過的場当たり性の選択と伝達に留まるか、この程度や作用の適正に、大きな影響力が起こる。或いは、メディアの情報に依存する事のない一次現象の連なりが増加してメディアを作るか。生産の性格が生まれる。
情報技術の発達は、可能性を広げる有用な点の出現と共に多様な負も実感される。根本的な型枠から、正と負の勘案をもって、正の上回る創造が続くような安定と成長の軌道へ及ばせる意識が働き、健全な技術の活用が進む。「基準の形成と明示と適用」という表現力の善し悪しに視点が注がれる。根本的な型枠と良性を崩す様な流れに及ばぬ制御性をもって、創造の可能性を向上させる事にあって、主客転倒の軌道に逸れない健全な成長軌道が続く。
ここに「性質」なる概念が当てられ、悪性に外れず、良性を起こす態度に適正が備わる。こそこそした陰気な性質の村社会は好まない。サイバー犯罪は犯罪だ。虫けらがまだ、ちょろちょろしている。警察司法の頑張りに期待したいものです。陰気質は、日本文化に適さない。