魚釣りをする人にとって一番地獄なものは何か。
そう。
調理後の臭い!
いや、臭いのなんのってね・・・。
もろもろのサイトで、これがいい。あれがいいっていろいろ言われてますけど、
クエン酸を多く目にします。
ほんとにクエン酸がいいの??となる方もいたので、原理を知ってる分だけご説明。
いろいろなサイトおよび論文でも書かれていますように、
魚を解体したあとに発生する、あのオェッ・・・とするあの生臭さ
複数の化学物質が混じり合ったものですが、
メインとなるのは、
①トリエチルアミン(TMA)
②ピペリジン
といわれています。
あと、
③身が酸化することによる悪臭ね。
もうこの①と②でピーンと来た方。
間違いなく化学系。それも有機合成系ですよね。
TMAはアンモニア系統の臭い
(つまり、しょんべんです)
ピペリジンは、温泉系統
(腐卵臭。書いて字のごとく)
魚の体内にあるアミノ酸やその他もろもろの化学物質が、空気中の酸素と反応することで、
熟成という工程を経てやがて腐敗に変わっていくのです・・・・。(身はね)
もともと内臓など悪臭の原物質のオンパレードなところは、酸素と反応することで熟成すっとばして、悪臭一直線です。
なので、
台所の悪臭を発生させたくないなら、方法は限られます。
①酸素と反応させない。
いや、無理じゃね。っていう人も多いかと思いますが、
考え方を変えると、
空気に触れさせない&触れても反応させない。
そう。
ジップロックで封印し、冷凍庫で凍らせてしまえばよい
のです。
酸素と反応させず、かつ雑菌も活動停止。
最強の悪臭攻略方法なのです。ちなみに私の尊敬する師匠たる大型アングラーはこの方法をとっているそうです。
え?私ですか?嫁がブチギレましたので私はできませんでした。
「食品保存の冷凍庫に、生ゴミ突っ込むってどういう了見じゃ(゚Д゚)ゴルァ!!」
です。
②中和する。
これも限度はあります。
ただ、このTMAとピペリジン。この2つの化学物質は強力な塩基性。
簡単にいえば、水に溶けるとアルカリ性を示すことがわかります。
Nのとこね。Nが悪いことしてんのよ。
また、身から出る脂肪分も、原理的には金属イオンと反応して、悪臭を発生させるため、
金属イオンを取り除けば良いのです。
つまり、どういうことかというと、
アルカリ性を中和するためには、酸性が必要であり、
金属イオンを取り除く(捕獲する)ための薬品(キレート剤といいますが)が必要です。
酸性で、かつキレートの能力持ちといえば、
クエン酸
なのです。なるほどね~
結論
クエン酸を入れておけば、
悪臭の原因物質を違う物質へ変化させ、かつ金属イオンを捕獲して悪臭の発生要因も防げる。
というわけです。
だがしかし。
魚の内臓やアラの上からぶっかけても、身の下からどんどん湧いて出る悪臭化学物質に対処し切れないため、
基本的には、応急処置
ってことをおさえときましょう。
ちなみに手についた生臭さは、手の皮やしわに入り込んでいるため、クエン酸で手を洗っても取りきれないので、
石鹸でゴシゴシこすって取ったほうが早いです。圧倒的に。
ちなみに、私は
面倒なので、お酢をぶっかけております。お酢だって酸性だもん~~~~~~
キレートの能力者じゃないので、効果低いけどね。
お酢ぶっかけて、袋に封をしてます。
あと、ついで、魚を煮込む際に、よく日本酒(アルコール)を入れますが、
生臭さを取るために~と説明されています。
理屈として、
酒のアルコールが熱でガス化する際に
アルコールより沸点の高いTMAも一緒にガス化してくれるということですね(だと思う)
多分、共沸して沸点高いTMAを一緒に飛ばしてるんだと思うんだよなあ・・・・。
だれか間違えてたら教えてね。