「もう怒鳴ったり怒ったりしません。
そういう段階は終わりましたから。
後はどうチームを乗せていくかです」
(日本男子バレー五輪代表チーム:植田辰哉監督)
16年ぶりにオリンピック出場を決めた男子バレー。
長く低迷が続いてきましたが、“まさか”の嬉しい結果となりました。
弱小男子バレーチームを短期間にここまで強くしたのが植田辰哉監督です。
選手の言葉は監督に対する感謝に終始していますが、選手たちは植田さんの監督就任当初から彼に対してこのように思っていたわけではありません。
むしろ、うっとおしく思われ嫌われていました。
身の回りの物やチーム道具の整理整頓、コートやロッカーの掃除…。
彼が監督になってまずやらせたのは、そのようなことだったそうです。
そして徹底した管理指導と怒声指導。
そのうえで、
たとえばセッターからのトスを絶対に1秒以内に打ち返せ、という細かさのあるスピード重視の具体的なチームの技術目標……等々。
ある元日本バレー五輪選手は
「個性を伸ばせとかそういう指導は日本人には合いません。無駄だと思える掃除をやらせ続けたのも技術の前に強いチームにするための精神を鍛えるため。最初は選手からの人望がなかったが嫌々でも言われたとおりやっていくうちに選手が自分たちが強くなっていくことを実感し、この人の言うことを聞いていたらオリンピックに行けるんじゃないか…そう考えはじめたんでしょう」
と感想を言っていました。
「もう怒鳴ったり怒ったりしません。そういう段階は終わりましたから。後はどうチームを乗せていくかです」
ということは、以前はそういうレベルだったということですね。
嫌われようが何と思われようが、そういうレベルだからそのレベルに沿った指導をする。
それが選手たちの目標達成の為である…
至極当たり前で理路整然としています。
私の学童時代の監督も似たような指導をする人でした。
当時はその監督を嫌いましたから(笑)。
「(五輪出場権を)獲ったから言えることで獲らなかったら憎まれて終っている」
(植田監督~選手たちが監督に感謝しているインタビューを聞いて)
昔は少年野球でも学校の部活の指導者でも、子供や親の人気取りなど考えず、こういうことが言える骨のある人が沢山いました。
時代なんでしょうか…