試合中、練習中、監督コーチから外野手に対してよく聞く怒鳴り声です。


外野手がハーフライナーや自分より前のフライを思い切り良くダッシュできず、ボールがワンバウンドで頭の上を超えていくというパターンが多いですね。

高く上がったフライだとまだ何とか足が動くのですが、ライナーだと身体が固まってしまって足が動かない・・・


でも、私はあまり「つっこまんかい!」とは言いません。


実は私も子供のころにこれで悩んでいた時期があります。

外野を守っていてライナー性の当たりがくると一瞬体が動かない、前へ行くべきか後ろへ下がらなければならないのか、その判断ができないわけです。

あーーー!と思っているうちに打球は自分の前に落ちてワンバウンドで頭を超えていきホームラン。

今は子供たちに偉そうにああだこうだと指導している私も、昔は皆と同じようにへっぽこ外野手だったわけです(笑)。


指導者からつっこめつっこめと言われ続けた私は逆に何でもかんでも前に突っ込んでしまうクセがついてしまったりして中々上手くいきませんでした。

なんとか捕れるようになりたかった私は西宮球場、またあるときは西京極球場までプロの試合を見に行ってレフト席の最前列でプロ選手の動きを観察しました。

バッターがレフトへ打つたびに「前!」「後ろ!」「定位置!」とできるだけ早く声に出して判断の練習です。


このときにわかったことですが、プロの外野手はピッチャーの投げたボールがバットに当たってから約30cmくらいですでにスタートを切っているんです。凄いと思いました。

でも小学生にそんなことが真似できるわけはありません。

私は苦肉の策で、ライナーが飛んできたときは指導者の教えとは逆に後ろへ下がることにしました。

すべてワンバウンドで処理することにしたわけです。

アウトにはできませんがホームランなどの長打は防げます。

ですから練習でも後ろへ下がりました。

でもそれがよかったのか弾道がよく見え、その練習を繰り返しているうちに前のライナーもすぐに捕れるようになりました。


面白いもので出来なかったことが出来るようになると、その後の上達は凄く早いです。

「塀際の魔術師」と呼ばれた元巨人の高田選手(現ヤクルト監督・浪商)の真似をして、外野オーバーの大飛球を真後ろ向きに追っていき落下点でくるりと振り返って捕球する技術もマスターしました。

これができてから守備範囲は相当広くなりました。

後ろの打球が処理できますから守備位置はその分前へ出れます。

レフトゴロアウトなんてしょっちゅうでしたし、7-4-3のダブルプレーも何回もありました。


ライナーも捕れなかった子供がたった一つの技術を習得することによって、その後の上達は飛躍的に伸びるものですね。

当時私は小学校4年生。

今のロジャースJrの皆さんと同じです。





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