プロ野球選手が最も緊張する試合といえば、セパ両リーグの優勝チームが日本一を賭けて争う日本シリーズでした。

今ではクライマックスシリーズだなんだと訳の解らないやり方で出場チームを決める為、ペナントレース後の“余禄”みたいになってしまっていますが、以前は緊迫した真剣勝負そのものでした。


ロジャースJrにとって明日から始まる公式戦はその日本シリーズのようなものです。

日本シリーズの場合は最低でも4戦はできますが、今度の公式戦は1度負ければそれで終わりです。


私がロジャースJrナインに期待するのは、自分自身の得意とするところで活躍してほしいということです。バッティングが得意な人はバッティングで、守備の人は守備で、走塁に自信のある人は走塁で。





今から20年以上前のスーパープレーヤー・西武ライオンズ辻発彦選手、彼の87年の巨人との日本シリーズ打撃成績は、22打数 3安打で打率はなんと.188でした。


それでも辻選手は今も語り継がれるほど、このシリーズでのスーパーヒーローです。

なぜでしょうか。

↓それは第6戦でのこの走塁です。



http://ameblo.jp/syusuke3821/entry-10082132974.html



このときのプレーを3塁コーチャーだった伊原コーチは言います。


「クロマティの守りは、まず打球への寄りが遅いし、取ってから送球までがゆっくりしたうえ、送球もヤマなりの緩いボールが多い。それも、誰が見ても、例えば“二塁で止まるだろう” “三塁止まりだな”というときは特にゆっくりになる。
そして、中継に入った川相の動きにしてもまず打者走者の二進を牽制するというデータがあった。仮にそこで0.5秒あれば、走る距離で4メートルは違ってくる。」

                    『日本シリーズ50年 激動のドラマ』より


相手ランナーも次の塁まで突っ込むかどうか迷っているのだから、気を緩めず常に全力プレーで相手ランナーに、「やめておこう」と判断させてやりなさい。





そして辻選手のもう一つ、92年の日本シリーズ第7戦、最終戦です。



ライオンズ

000 000 100 1  2  ライオンズ優勝  
スワローズ 000 100 00 0  





勝った方が優勝という大一番。西武が同点に追いついた直後の7回裏、一死満塁の場面で打球は辻選手の守るセカンドに飛びました。

結果は辻のバックホーム、フォースアウトでこの回結局無失点です。


「次のバッターは代打の杉浦享選手。杉浦さんは左打ちで、引っ張る打球の多いプル・ヒッターだったから、僕のところへ飛んでくる公算は高かった。 3勝3敗で迎えたシリーズ最終戦、しかもイニングも終盤の7回だ。ここは絶対に1点もやりたくない場面である。僕は自分のところにボールが飛んで来たら、なんとしてもバックホームして三塁ランナーを封殺してやろうと考えていた
杉浦さんが打った当たりは一、二塁間を抜けようかという鋭いゴロだった。僕は左に動いてその打球をキャッチすると、そのまま反転し、振り向きざまにホームへ返球した。」

         辻発彦著 『プロ野球勝つための頭脳プレー』より


このように“野球”ができる選手というのは常に次のことを予測できる人なんです


このシリーズでの辻選手のバッティングアベレージは32打数8安打、打率240という低打率でした。

でも、守備での辻選手の活躍で優勝できたといっても過言ではないでしょう。


辻選手のように、たとえ他が上手くいかなくても、


たった一度の守備機会

たった一度の一振り

たった一度の走塁


それでヒーローになれるのが野球です!


失敗してもいいから、明日は





とにかく全力プレーを期待しています!





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