名状し難い小説 | ギザギザのピラミッド

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クトゥルフ神話という怪奇小説のいちジャンルには以前から興味があったのだが、この度ようやく読むことができた。





クトゥルフ神話というのは簡単に言うと、外宇宙から来た忌まわしい姿の怪物(邪神)がかつて地球を支配しており、現在は地底や海底に身をひそめているが、人類を滅ぼして地球の支配権を取り戻す機会を虎視眈々と狙っているという風な世界観だ。怪物たちは優れた知性と力を持っており、その気になれば一瞬で人類を滅ぼすことができる。彼らの存在に気づいてしまった人間は圧倒的な恐怖に耐えきれず発狂してしまう。


宇宙的恐怖というものを初めて体験した。宇宙から来た得体の知れない怪物が水面下で邪悪な企みを進め、人類を滅ぼそうとしている。しかしその力は圧倒的であり、人類に対抗する術はない。そんな事実を知ったらそりゃ正気ではいられないよなあ。著者であるハワード・フィリップス・ラヴクラフトの冗長で偏執的な文章がよりいっそう苛立ちと恐怖を掻き立てる。


面白かったけどこの本、メンタルが弱い人は絶対に読まないほうがいい。まじで頭がおかしくなりますよ。