Good evening
野獣です!
前日、ある番組で一人のボクサーについて水道橋博士が語っていました
もう知ってたり、番組を観た方はわかると思いますが…
そのボクサーの名は
リングネーム "カシス・ドリーム・オウマ"
彼はアフリカのウガンダ出身で辛い過去を背負いながらアメリカでプロボクサーをしています
カシスのドキュメンタリー映画が今、話題を呼んでいます
ウガンダ出身のカシム・オウマは、IBFスーパーウェルター級王座決定戦でヴァーノ・フィリップスを破ってチャンピオンとなる。
6歳の時、国民抵抗軍(NRA)に誘拐されて少年兵となったカシムは8歳で初めて人殺しを経験。
その後、ボクシングを習い、アメリカで行われる大会に出場するためにビザを取得したのを機に亡命する。
アイルランド出身のマネージャー、トム・モランをトムおじさんと呼び、ボクシングジムで英語を身につけていくカシム。
2002年、母をアメリカに呼び寄せることができたカシムだったが、父はカシムのために軍に殺されたことを知る。
今でも脱走兵の身分で帰国すれば死刑が待っているカシムは、ムセベニ大統領の恩赦を得るべく米議会に働きかけ、ウガンダに残してきた息子ウマルを呼び寄せることに成功する。
アフリカ人初の二階級制覇を狙うカシムは、世界ミドル級チャンピオンのジャーメイン・テイラーに挑戦するが敗戦。
その3ヶ月後、大統領の許可が出て10年ぶりの帰国を果たすカシム。国民から熱狂的に迎えられ、正式に軍を除隊となったカシムは祖母に再会を果たし、父の墓に許しを請う。
「松嶋×町山 未公開映画祭」から抜粋
この映画は日本では未公開映画になっており2011年3月にDVD発売予定ですが野獣は一足早はやく観させて頂きました
ハッキリ言って、この映画は観るべきです
俺が思ってたウガンダは普通に暮らせる所と思っていました
ただ食べ物など生活だけが困るってかんじでした、まさか内戦やらで人殺しが日常なんて・・・
なぜそう思ってたかと言うとウガンダ人と半年間ジムで一緒に暮らしてたからです。
彼の名は ”テバザルザ・サダット”
ミドルネームは難しくて忘れましたが一番初め聞いたときはストリートファイターのサガットかと思いました^^;(ゲーム)
出会ったのは五年前の夏、ジムで特待生として住み込みで暮らしてたある日
野獣はパチンコ店のバイトが終わり、ジムに帰ると、かなりくさい臭い?まず何なのか分からない臭いがしました^^;
真っ先に目に入ったのが、真っ黒く大きい人間が・・・シャドーしてました
そしてジムの先輩で日本バンタム級5位の岡本さんが俺に一言
”おい!藤中!!おまえのスパーリング相手が来てるぞ(笑)”
当時、18歳の俺
”えーいきなり黒人とスパー・・・”
(当時18歳の写メ、意外と鍛えてますね18のくせに^^;)
この時はすでに岡本さんに野獣ゴリラと言われてましたが、
そしてモノホンの野獣と闘うとは(笑)と思いました
話を聞くと俺と同じ階級のウェルター級
しかも日本では誰一人出れなかったシドニーオリンピックのウガンダ代表
兄弟は13人居てその内の三人はボクシング世界チャンピオンだそうです・・・
歳は当時20歳と言ってました
見た目は25、6みたいな^^;
やっぱりカシムに似てました。
そっくりだけどサダットの方がもっとナイスガイでしたね^^
会長にすぐに準備しろ!スパーに入るぞ!と言われ
一番手3Rが俺・・・まさか一番手とは^^;
二番手はジムの先輩稲田さん(高校時代の国体チャンピオンで一番期待の選手)
スパー始まると直前にわかったのが・・・サダットはサウスポー!!
”えー早く言えや!しかもサウスポーで黒人とは・・・”
と思いきや始まりのゴング
俺は闘牛士のように手数で攻めまくる!
当時のジムはリングがかなり狭くてインファイトしか出来ないんじゃないかと思うぐらいせまい
”ここは俺の間合いだー!!”
と思い突っ込んだら・・・
パンチが一発も当りもせずに撃沈^^;
逆に何発ももらいましたね~
なんか身体能力がずば抜けてました・・・
終いには残り20秒で奇声を、
”フォウー!!!”
と言いながらラッシュ掛けられました・・・(笑)
まじで野獣だし・・・強いと思いました。
そしてめちゃくちゃ強いホープの稲田さんの出番
4R目が始まり始めからお互いハイスピード!
お!スゲー!しかも互角!!
・・と思ったら徐々に稲田さんがカウンターを何発も取り始めました
ホント、すごいスパーを見せて頂きました^^
そしてサダットが同じジムメイトになり一緒に暮らし始めて一ヶ月経ち
サダットとも仲良くなり、サダットの体臭も徐々に薄れていき
(日本のシャンプーやボディソープを使い始めたそうです)
サダットと一緒に居てわかったのは
1、人の飲み物は勝手に飲む
これはびっくりしましたね~
ジムに山岡という変態なボクサー(先輩)に通訳してもらい理由を聞くと
”アフリカでは貧しいから目の前に食べ物があればすぐに口に入れる、でないと生きていけない”
と言ってました。
なるほどね~と当時18歳の俺は納得しましたが、
カシムの映画を観た後に考えたら、そこまで民族並みに貧しい国ではないです。
山岡トリックに5年間まんまとやられましたねー。
(変態って言ったからコメントきそう・・^^;)
そして朝のロードワークはいつもサダットが起こしてくれます
まだ薄暗い朝6時、目が覚めた瞬間
目の前に真っ黒い顔がありびっくり
” フ・ジ・ナ・カ!ロードワーク! OK!?”
とびっくりしながらもオーケーと言っていつもロードワーク^^;
そしていつも先輩達と皆で集まり久留米の筑後川河川敷でロードワーク
往復で10kmの競争
ここでもサダットはぶっちぎりの一位!!
まじ早い^^;
山岡さんに聞いたら、
”アフリカでライオンやら動物を追いかけてるからはやいんよ!”
と言ってました(笑)
いつも着いていこうと思い最初はべったりくっついていましたが、早すぎて無理でした
・・なんか黒人特有のバネがありますね・・・
サダットも日本の生活も馴れなかなか決まらなかったバイト先が決まることに^^
久留米の一番街にあるB系のショップ
この店は黒人がいつも立っていて通行人を呼び止めフレンドリーに話しかけ服を進める所で
サダットにピッタリの仕事ですね
もともとB系で私服がかっこいいサダットはなおさら^^
サダットの繋がりで黒人の知り合いが増えました
あとサダットとショッピングモール(夢タウン)に行った時のコト
欲しそうにB系の帽子を見ていましたので買ってあげました^^
6000円ぐらいしたのでサダットの給料じゃ到底買えないので、かなり嬉しがってましたね^^
ホント仲良しになりました^^
サダットが
”フジナカは日本で一番のフレンド!いつかウガンダに来てほしい家族に紹介したい”と言ってました。
ほんと言われたときには嬉しかったです
ある日、ジムでテレビ見ていると電話があり広又にある公園にいるカモン!と言われ
行くとベンチに座りミュージックプレイヤーを聞いていたサダット
”サダットにどうした?”と聞くと、会長や練習に対する不満や悩みなどでした
結論的には今まで最高レベルのトレーニングや練習をやってきたので考えが合わないとの事
そして、
”一緒にアメリカに行こう、俺の叔父さんがアメリカにいる”
と言われ
俺はアメリカに対して何にも考えてなく、わからなっかたから断りました
”日本でチャンピオンになって世界へ行くからサダットとは世界で会おう”と約束を交わしました
そして俺とサダットはジムを辞め、我道を進む
あれから五年・・・
サダットはまだボクシングやっているのか、どこにいるかもわからない
ただまた会える気がする、それには俺もチャンピオンになり世界に出なければならない
俺はとにかく今を頑張ろうと思います
サダットが俺の心にあって今回、カシム・オウマが気になってしょうがなく映画を急いで観ました
ウガンダ共和国がこんな情勢だったなんて・・・今思うと・・
サダットの故郷で家族に会う前に俺は拉致され殺されてたと思います・・・(笑)
こうして身体能力の大切さやサウスポーの戦い方や黒人とファミリーになるコトを教えてもらいました^^
ただ一つ分かるのは、サダットは日本人の女性との子供が生まれているコトで最後は名古屋に居たというコトだけ
だれか探してみてください^^;
日本には居ないと思いますけど。。。
ウガンダ共和国出身のテバザルザ・サダットそしてカシム・オウマ
これからもこの二人の名前は忘れないだろう
ただカシム・ザ・ドリームという映画には感動した><
カシムが父親の墓の前で泣き崩れる姿は涙がでました・・・
そして父親が殺され方を見ていた祖母が語るシーンが何ともいえない
(顔がぐちゃぐちゃだったらしい)
とにかく皆に観てもらいたいです
日本は守られすぎて真実や伝えるべき事を知らせてないないですよね~
逆に世界で何が起こっているか積極的に知るべきなのかもしれません
DVDは来年3月発売ですがこの「松嶋×町山 未公開映画祭」で未公開映画を観れます
こちらカシム・ザ・ドリーム です!
カシムのファンになりますよ!!
最近の野獣はかなり体が戻ってきました^^
年末に鍛えまくります!!
では野獣もウェルター級チャンピオンめざして!!
1,2,3!!ハードワーク!!