長い長いマラソンを完走した気分です。読み切った…!読書という名のマラソン。。。(笑)

時系列的には、「涙流れるままに」→「龍臥亭事件」→「~幻想」でいいんだろうなと、敢えてのこの順番で読みました。

津山三十人殺しという実際に日本で起きた猟奇殺人をモデルに、島田先生なりの解釈で進むお話。

有名な事件なので、何となくな詳細は知っていましたが、こうして改めて読むと、日本の片田舎の風習ってほんとに人間を歪めるものがあるような気がする。決して田舎だからとバカにしているわけではありませんよ。今は都会にいたって、都会ならではの人間関係ってああるから、どれが一概にいいかなんて言えません。

でもそこの土地に根付いた価値観やしみついた捉え方って、絶対あると思うんです。

まあ犯人が都会に住んでたら…っていうのは、どうしようもないifだけどね。


で、小説としての本書。石岡くん大活躍の巻!(笑)石岡くんて、そういや惚れっぽかったよな~っていうのを思い出しました(笑)わはははは(笑)

探偵助手が探偵役になると、なんか添え物的要素で、なあなあに解決されていくものが多いけど、これはちゃんと石岡くんが活躍していた。まあ、この事件の雰囲気に、御手洗さんは合わないのかも?

で・も・ね。

…………私、真犯人、読めてたよ??????(笑)

あの書き方では、ミステリ読みは分かってしまうでなー!!!だてにこんだけミステリ好きしてないのよ。

公平感を出そうとのご配慮なのだと思いますが、そういう意味での本書は、ミステリとしてはとっつきやすいのではないかと思います。…事件性質はともかくとして、だね………。


後半を占める都井の半生は、実にだるかったですが、これがないとまあ解決にはならないね。うん。

実際の事件の記録をとても知りたくなりました。この際なので、読もうかと思います。

津山というところは横溝先生がお生まれあそばしたところでもあり、かの岩井志麻子さんもこの土地を題材にして小説を書いたところでもあると聞いたことがあります。…なんだかそれを聞くだけで、とても行ってみたく思っています。ミステリ好きの血が騒ぐと申しましょうか(笑)


旧版で読んだのですが、これ、表紙怖すぎます(笑)電車で読んでたら、相当怪しい人です!!(笑)(笑)