柳田氏の発言が、非常識だとは思えない。非常識なのは国会だ。
-----以下、日経ビジネスオンライン引用要約
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
私は、柳田氏の発言が、そんなに非常識だとは思えなかった。
非常識だったのは国会の方だ。
というよりも、国会審議に内在する根の深い欺瞞が、柳田発言を誘発したと
いうふうに考えるべきなのかもしれない。
柳田氏を指弾した人々は、発言のどの部分を問題視したのであろうか。
柳田氏が国会を軽視したことだろうか?
違う。確かに柳田氏は国会を軽視していたが、国会軽視は議員のデフォルト
設定だ。
柳田発言の問題点は、彼が国会の真実を暴露したところにあった。
柳田前法務大臣は、国会答弁が常套句のリピートの三文芝居である
ことを満天下に知らしめてしまった。そこが問題だったのである。
柳田氏は、自らの無力と、答弁の空しさをよくわきまえていた。
なればこそ、自嘲気味のジョークで、国会とそれにぶらさがっている自分自身を
笑いのタネにしたのである。
無論、不謹慎の謗りは免れ得ない。脇の甘さも、だ。
それでも、「国会軽視」という言い方は不当だ。
本当に国会を軽視しているのは、ジョークすら飛ばすことなく、
ただただ官僚が作成したペーパーを読上げるのみの答弁で職責を全うする
大臣の方だ。
「神聖な国会を……」と言っていた議員さんもいたが、あの下品な野次だらけの
国会のどこが神聖だというのだ?
本当に神聖だと思っているのなら、どうして人の話を黙って聞く一番基本的な
マナーを守ることができないんだ?
-----引用終わり
小田嶋隆氏が何者かは知らないが、このロジックでは前柳田大臣を擁護する
ことは不可能。
擁護でなくて、野次や中味のないペーパー読上げ大臣を糾弾するのが趣旨なら
同意。
しかし、そのために前柳田大臣を持ってくることは全くおかしい。
野次もさることながら、談笑、居眠りもみっともない。
当事者意識がないと、どんな会議でも眠くなるもの。
居眠り検知器もあるから、電流くらい流せばよい。
若しくは寝るなら、国民の税金である給与等返上すべき。
質疑も揚げ足取りが多いし、答弁も意味不明の何を言いたいのか分からない
曖昧なものが多い。
国会中継はニュースの断片でしか見ないが、まともに見たら、税金なんて
全てが国会議員の給与になるわけではないが、拒否したくなるに違いない。