『夫の知らない間に』子供たちと引っ越し計画♪
夫のことで病んでいた私は、エステやリラクゼーションに良く通うようになっていた💆
『セラピストの手』は私の身体を丁寧にマッサージし、とても大事に触れてくれた
それが、病んだ私の心に染みわたった
『私はとても大事にされている』
『私は人から大事にされて良い存在なんだ』
初めてエステを体験したときは、感動して涙が出そうになった
病んで無表情になっていた顔の筋肉が解され、
首肩のコリが解消され、
むくみがとれて、新陳代謝が活発になる。
身体が「精気」を取り戻していった
私は、身体だけでなく心まで癒やされた
人の手は、偉大だった
人の身体に触れるということは、心にも触れるということ
心のこもった施術に人は癒されるのだと思った
私は、この時の感動がきっかけで、これからの人生を『セラピスト』の職に就こうと思った
しかし、アラフィフ‥
果たして今からでもセラピストになれるものだろうか‥
とにかく、色々調べてみることにした。
夕飯の時、子供たちに伝えた。
『お母さん、これからセラピストの学校に通いたいんだけど、ココから通うのは大変だから、★★に引っ越したいけど、どう思う』
と、聞いてみた。
子供たちは初めビックリしていたけど、すぐに受け入れた。
『★★住んでみたい⤴いいよ~引っ越そう⤴』
と、2人ともノリノリだった
私は、子供たちの予想外の好反応に逆に戸惑った
話は一旦保留にして、しばらく子供たちの様子をみることにした。
それから1ヶ月がすぎ、12月に入ったころ、
子供たちの方から、
『あの引っ越しの話はどうなったの』と聞いてきた
子供たちはどうやら本気で引っ越したいようだった。
当時、子供たちにも色々悩みがあった。
引っ越すことによって、それらをリセットしたい思いも少なからずあったようだった
私は、子供たちと改めてきちんと話をすることにした。
引っ越し先は、今住んでいるところから電車で1時間半はかかる。
『お父さんは、この街が好きだから、ここに残ると思うよ』
『引っ越すのは、お母さんとあなた達の3人だよ』
『それに、今の家より狭くて古い所になると思うけど大丈夫でも、みんなの個室はちゃんと持てるようにするからね』
と伝えた。
子供たちは、
『大丈夫。お父さんが行かなくても引っ越したい』と言った(笑)
子供たちの決意は固いようだった。
私は、子供たちの進学のタイミングに合わせて、再来年の3月に引っ越しを考えていた。
しかし、子供たちは「再来年」ではなく、「来年」の3月が良いと言った
来年3月までもう残り3ヶ月ほどだった
あまり時間はなかったけど、
私の気持ちは決まった
子供たちの気持ちも決まった
もう、前へ進むしかない
動くなら、『今でしょう』(笑)
私は子供たちに相談しながら、急いで引っ越しの候補地を決め、物件を絞り込んでいった。
なんとか、年末ギリギリに物件の見学をし、仮押さえを済ませた🏠
夫の知らない間にどんどん話を進めていった
そして休日、子供たち同席の場で引っ越すことを初めて夫に伝えた。
夫は、とてもビックリしていた(当然だけど)
子供たちは、
『もう決まったから引っ越すから』
と追い打ちをかけていた(笑)
夫は呆気にとられて苦笑いしていた
私の心の声は…
(夫よ、反対はできないでしょう)
(女と会うために子供との暮らしを捨てたんだから)
半ば強引に押し切る感じでその日は話を終えた。
翌週、久しぶりに夫が
『二人でご飯を食べに行こう』と誘ってきた。
夫が家を出てから初めてのことだった。
私は、全く行きたくなかったけど(笑)、何が食べたいかを聞かれて『焼肉』と思わず答えてしまった
駅で夫と待ち合わせて店に向かった。
夫が予約したお店は、今まで行ったことないようなまさかの【高級焼肉店】だった
これは何かあるな‥と私はビビっていた
夫は、オーダーするときも、私に珍しく食べたいものを聞き、多少の気遣いをみせた
夫から先に言葉を発した
『引っ越しのことだけど、どこまで話進んでいるの』
『もう、申込みを済ませた。お正月明けに契約してくる』
『そうか‥‥そこまで話は進んでいたのか‥』
夫は、まだ何か言いたそうだったけど『うん』と元気に答えてやった
夫は、それ以上は話さず「二人の食事会」は静かに終わった
事なきを得てホッとしていたら翌週、
再び「二人で食事に行こう」と誘ってきた
今度は、私の大好きなお寿司屋さんを予約してきた🍣
しかし、当日になって息子が熱を出したのでキャンセルした。
それを最後に、夫が「二人の食事会」に誘ってくることはなくなった。
お正月明けに、「仮押さえしていた物件」を子供達と見に行って契約してきた🏠
引っ越し日は、3月の春休みに決定した🌸
私は、パート先に退職することを伝え、子供達の学校にも転校することを伝えた。
そして、引っ越し業者の手配も済ませた🚚
もう、夫から何かを言ってくることはなかった…
つづく
最後まで読んで頂きありがとうございました
今日も皆さんに幸あれ~