100歩の釣り場で何時ものように夜釣りをしていたのです。


すると、奇妙なものが水面を不格好に泳いでいるではありませんか。


タモで掬い上げたら、甲羅がでこぼこな亀。



隣で棹を出してた徹さんも

「外来種ですかね?」

亀さん、慌ててタモを飛び出し、堤防から海にダイブ。

でも、
「これって、淡水の亀じゃない?」

疑問が少し残りました。

次の日、外出しようとして車に乗ろうとしたら、てつさん、

「昨日の亀がいましたね」

「え、どこに?」

すると、私の古民家の溝の中に

おりました。

甲羅の形が一緒。大きさも同じくらいか。

でも、海の中からわざわざ私を訪ねてくるか?

私の足で100歩、亀だったら1年はかかるぜ。

とかなんとか・・・

で、協議の結果、島の派出所に運んだのです。

駐在さん、ちょっと困惑気味、ほんと、いい人。

本署に連絡して、写真を送ったり、

島では大事件。

近所の人も駆けつけて、

結局、

「ミドリ亀ではないかいな」

駐在さん、本署の意見も聞いて

「え~、結論は放置」

「島で飼っている人の情報はありません」

で、しかるところに放置。

外来種を放置?自然体系に悪影響は?と思いましたが、あまりにも自然体系が強すぎる島。

外来種もあっという間に過疎の自然に溶け込んでしまったのです。

しかし、昨夜の今日。海で見たのと別個体。

私に会いに来たとしか思えんのです。

てつさん、

「亀の恩返しがありますよ」

いつものように能天気なことを言って・・・

島は今日も

平和です。