1ヶ月ぶりの患者さん、女性、72歳。
お腹を触ると前に感じなかった胃の緊張。
「あれ、ここ痛くないですか。今までなかった緊張がありますよ」
少し顔がこわばってしばらく間があって
「実は初期の胃がんが見つかって・・・」
「ああ、でもこれくらいなら今は何でも無いでしょう。ただ、放射線治療をするとなると他の臓器がやられてしまうことがあるので慎重に考えたがいいですよ」
「心配ない、心配ない。大丈夫。」
もう一人は初めての患者さん、67歳。女性。
やはりお腹を触ると違和感がある。
「貴方、少しお腹が気になるから,朝を1食抜いてみませんか。何事もなければばいいですが,1食抜いてみると何かが分かるかも知れません。」
後から紹介者に聴いたところでは、「癌が見つかった」との噂が聞こえてきたと・・・
予約はしていったので,今週は直に聴くことが出来るはずです。
3人目は76歳、男性。
彼は2週に1回入っているのですが,数ヶ月前に胆石手術をしてからずっと本調子ではないみたいで・・・
「腰が痛い」
と訴えて,施療したが,脇腹を押さえると背中まで響いて強烈に痛がって悲鳴を上げる。
施療を終えても,腰の痛みが残る。
私、腰痛は大概のものまではほぼ1度で取れる自信があり,1度で取れないまでも非常に軽減してしまうのです。
でも、それで痛みが引かない場合、すぐに病院を勧めるのです。
裏に何か大きな病気が隠れている可能性があるのではないかと思うからです。
単なる「過度な筋肉痛」である場合もあるのですが,お医者で「異常なし」と言われたらこちらで取れる痛みで安心できるからと,強くお医者を薦めて帰しました。
2万人も触っていると,触っただけでその人の体調が分かるときがあります。
いや、最近では背中に触れた瞬間によくわかります。対処の仕方もよくわかります。
でも、何故か分からない患者さんも多いこの頃です。終わった後にはなくなっているのですが次には戻っているということが「ある形」に出てきています。
その痛みが古希を迎えた私にも最近出てきて
「これは私が年齢からそうなっているのか,それともこういう患者が多くなるから対処を考えろと同じ痛みを私に出しているのか・・・?」
前に、「肋間神経痛」が私に出たときには、肋間神経痛に苦しむ患者さんが数人続いてうまく改善することが出来たのでした。
今回また夜明けに閃きがあって,その自分の痛みに対処してみると,見事に痛みが消えて,この3日間その痛みがぶり返してこない。
「よし、これで彼女たちの苦しみが救える」と・・・島での一人の患者さんに試させて貰ってその経過も待ち遠しいのです。
これ、みんなが簡単に自分でやれる運動ですので,はっきりしたらここで紹介しますね。
私、自分の商売が,「患者がたくさん来て潤う」ということはあまり考えていません。
年金プラス5万円。これで充分。
だから欲張る必要はありません。地味に生活できれば上等なのです。
私はただ痛みに苦しむ人達を楽にして上げたいと、そこに自分の存在価値を見いだし、「私のようなものでも世間に貢献できている」のではないかと、少しだけ自分を満足させてもらえたらうれしいと思っています。
だから、いつも、知り得た対処の運動ノウハウを患者さんに還元して喜んでいただいています。
今度もお役に立てるといいのですが・・・。