イメージングやアファメーション
引き寄せの法則を成功させるために必要なこと
イメージングやアファメーション。引き寄せの法則を成功させるためには、
複合的な観念システムを持っている、ということを頭に入れておく必要がある。
望みを叶えるためには複数の観念を書き換える必要がある。
スポーツに例えると、野球がうまくなりたい、という望み、
つまり対象は野球に関する観念だが、野球と言っても沢山の観念が合わさって、
野球が得意、不得意(苦手)、できる、できない。といった観念になっている。
野球と言っても、ピッチング、バッティング、走塁、守備など、様々な行動がある。それぞれに観念を持っている。
バッティングの中でも内角が苦手、外角は得意、ストレートは得意、
変化球は苦手、フォークボールは長打を打ちやすい。など様々な観念を持っている。
ゴルフなら、パッティングは得意、アイアンは得意、アプローチは苦手、
ドライバーは得意。またシチュエーションによっても、この距離は得意、
バンカーが手前にあるのは苦手など複合的な観念を持っている。
それを総合してゴルフは得意、苦手といったゴルフの観念システムができあがっている。
イメージングでゴルフがうまくなる、と言葉で言っていても、
自分の持っている観念を見ていくと、沢山の観念からできているのがわかる。
仕事やお金に関する事も同じだ。
仕事と言っても様々な仕事がある。その仕事の中でもこれは好き、
これは嫌い、これは苦手、これは得意。楽しい、楽しくない、
など沢山の観念があり、それを総合して仕事とくくっている。
仕事をしたくない、といった観念を持っていたとして、それを細かく見ていくと、
仕事をしたくない理由は作業ではなく、上司とただ上手くいっていないだけであったということもある。
仕事の内容自体は苦でもなんでもなく、得意で楽しいと思っているが、
上司との関係が最悪で、仕事に行きたくない、それを総合して、仕事をしたくない、という観念になっていたりする。
自分の観念を知るということが大事になってくる。
宝くじのイメージングをしていて、私が持っている観念を探したとき、
対象である宝くじに関する観念がそもそも当たらない、確率が低い、という観念を持っていることに気づいた。
それは宝くじという総合的な観念であるが、もっと深く掘り下げていくと、
確率という観念を絶対的に信じているということだった。
実際には宝くじに対する観念の中の、確率が低いという観念があった。
確率というものを信じていることによって、確率が低い宝くじは当たらないという観念ができていたのである。
まだ深く掘り下げていくと他の観念もあると思っている。
望みが簡単に叶う、叶わないというのは、望みの対象となっている観念の
観念システムの複雑さによって変わってくるのではないかという仮説を立てている。
様々な複数の観念によって一つの観念ができている。
その観念システムを書き換えるということは、複数の観念を書き換えるということでもある。
スポーツの例でいえば、苦手な項目が得意な項目を上回っていると、
そのスポーツは苦手だと思っているようにも思う。これは感情の問題でもある。
例えばバッティングで実績を残しているが守備はからきしダメでボールを投げるのも得意ではない。
でもバッティングがその守備やピッチングの苦手意識を上回って自信を持っていれば
野球に対するイメージはポジティブな考え方になっている。
実際には野球が得意というよりもバッティングが得意なわけだ。
潜在意識には野球は得意という考え方が刻まれている。
野球がうまくなりたい、と言った望みを持ってイメージングを行うとして、
ではどのようなアプローチでイメージングを行えば効率がいいのか、
より自信を持つことができるのか。
先の例でいうと、守備やピッチングがうまくなるイメージングを行えば、
それが信じられるファクターがやってくるわけだから、
より良い守備の動きや考え方、ピッチングの体の動かし方などがやってくる。
あるいは、苦手意識を生んでいる観念を手放すために必要な要素がやってくる。
野球が苦手だという観念を持っていても、その苦手意識の原因は野球全体ではなく、
野球に参加してみたがバッティングが全然できなくて下手だと言われた、という体験が原因になっている場合もある。
投げることに関しては問題がなく、むしろうまいと言われていたかもしれない。
私もそうであったが、イメージングのアプローチが的外れの場合があるということだ。
すでにポジティブな考え方をもっている対象に対してイメージングを行っていた。
叶えたい望みがあり、その叶えたい望みを達成するためには、自分の持っているどのような観念。
何に対する観念を書き換える必要があるのか、ということが潜在意識を使いこなすには重要になってくる。
・中和するために他の観念を持ってきている。
以前の記事でも書いたが、多くのアファメーションやイメージングで成功した事例は、
元の観念を書き換えるのではなく、別のポジティブな観念を持って、ネガティブな観念を中和している場合が多くある。
事故に対する不安でネガティブな観念を、保険に入れば安心という別のポジティブな観念によって中和している。
このようなことが多くある。
これによって現実が好転することは間違いなくあるが、注意しなければならないのは、
その不安や恐怖の元になっている観念はなくなっていないということだ。
野球の例でいうと、バッティングが得意だから守備が下手でも大丈夫というネガティブな観念と
ポジティブな観念の中和によって、野球は得意という考え方を持っている。
しかしバッティングが不調になることによって、この考え方は揺らぎ、自信がなくなってしまうのである。
何故なら守備は苦手という観念はそのまま持っているからに他ならない。
一つの観念が、他の複数の観念でできていることが多くあるということを覚えておくと、
自分の望みを叶えるために、どのような観念を書き換える必要があるのか。
どのようなイメージングを行えばいいのか、ということを考えるときにピンポイントで解決を図っていける。つまり効率がいいのだ。
練習量によってカバーしているのも同じ観念の中和だ。
守備は苦手だが、人一倍練習してきたので大丈夫。
これは守備が苦手という観念を持ったまま、練習を沢山すれば大丈夫という別の観念で中和している。
守備は苦手という観念の元になった体験を発見し、
それが初めて野球をしたときにエラーをしたという簡単な理由によって潜在意識が引き起こしていることを知れば、
守備についたときに苦手という観念からくる緊張、潜在意識が身体を緊張させることを防ぐことができる。
苦手という観念があるから潜在意識が働いて身体を緊張させ、思い通りに動かない、
そのことを知っていれば、練習量でカバーするよりも、根底にある苦手という観念を手放したほうが有効であることがわかるはずだ。
練習していれば大丈夫という別の観念でカバーしているので、
練習をしていないと不安になり、練習量が足りていないと思うと守備についたときにまた緊張してしまう。
練習をしていれば大丈夫という観念を持つことで中和しているが、それが揺らぐと不安に襲われてしまう。
この別の観念による中和は新たな不安を生む可能があり、
別の観念が有効な場合は問題がないが、その別の観念が揺らいだり考え方が変わったりすることによって、
元のネガティブな観念が復活することがある。
そういったときに、なぜ今まで上手くいっていたのに、となってしまう。
自分の観念をしっかりと認識することで、その『なぜ』が認識でき、しっかりと対処することができる。
これは私の経験談だが、恋愛に関しても同様のことがあった。
母親に愛されていないと感じていることを、彼女を作ることで中和していたが、
彼女との仲がいいときは非常に体調もよく良好であったが、彼女との仲が悪くなり、
別れることによって、以前の不安や恐怖を持った状態に戻り、うつ症状が復活するということがあった。
それを埋めようと、別の女性を探してまたその寂しさや不安を埋めようと行動していたが、
それは彼女がいれば安心という考え方を持っていたからに他ならない。
これは単純な話ではなく、もっと複数の観念によるものだが、
観念の中和という意味では同じ事例だ。原因となっている観念を他の観念で中和しようとしている。
自分の望みを叶えるためには、その対象がなんであるのか、お金が沢山ほしい、
お金持ちになりたいという望みを叶えるためにはどのような観念を書き換える必要があるのか。
その対象は何か。どのような観念システムでできているのかを知ること。
そしてピンポイントでその問題となっている観念を書き換えていくことが必要になってくる。
お金持ちに対する自分の観念、考え方がそもそも、
・お金持ちには簡単になれない。
・お金を稼ぐことは難しい、大変。
・努力しなければお金を貰えない。
・大学に入らないとお金持ちになるのは難しい。
・高学歴でないと無理。
・お金持ちはずる賢い人がなるもの。
・お金は貯まらない。
・一時お金があってもすぐになくなる。
・良いときは続かない。
このような観念の複合であった場合、あげた考え方のそれぞれに観念があるということだ。
それぞれにそう思った体験があり、イメージと感情を持って、
その考え方を信じていることで、お金に対する観念ができあがっている。
であるからして、お金持ちに対する印象が変わったところで、お金がどんどん入ってくるということが現実で起こらない。
お金持ちに対するイメージは変わったのに、現実がそれほど変わらない、
ちゃんとイメージングしたのに、と言ったことが起きるということだ。
実際には『お金』に対するネガティブな観念はまだまだ沢山持っていて、それらが現実を作っている。
またお金という観念を総合してとらえ、お金に対するイメージを良くしたとしても、
その中にある様々な観念はそのまま残っているので、現実として素直に表れてこないのである。
例にだした『良いことは続かない』といったお金と一見関係のない観念を持っていることが原因になっている可能性も十分にある。
イメージングや引き寄せがうまくいかない人の多くが、このような複合的な観念をしっかりと認識していないことで起きている。
また今まで良かった、上手くいっていたのに、という人の多くが原因になっている観念は変わらず持っていて、
別のポジティブな観念によって中和しているということを理解しないことで混乱している。
潜在意識を使いこなすには、この二つの要素を知ることは非常に重要になってくる。
より良い観念を持つこと、ポジティブな観念を持つことも重要であるが、
それと同じくらいネガティブな観念を知ることも重要なのである。
この仕組みを理解することによって、自分の望みを叶えるときに、考える指針ができる。
潜在意識という海でコンパスを持つということだ。
地図は探索しながら書いていけばいいし、先人の知識や他人の経験、考え方からその地図を埋めることもできる。
読書が有効なのは、この他人の素晴らしい考え方を知ることが出来るということだ。
読書に限らず、多くの人が自分の考え方を発信している。
自分にあった考え方、ポジティブな観念を発見することによって、事態は好転する。あっという間に考え方が変わることがよくある。
洗練された考え方はシンプルで疑いようのないものだ。
潜在意識の仕組みを知っていれば、自分の人生をより良くするための観念を取り入れ、
自分の持っているネガティブな観念を取り除くことができるようになる。
意識的にそれを行っていけば、それは潜在意識を意識的に使えるということになる。
あなたの問題はすでにあなたの中にあるということだ。
新しい考え方を探し中和するという姿勢ではなく、根本的な問題を解決すれば、その必要性はなくなる。
問題を解決するためにポジティブな観念を取り入れるのではなく、
より良い考え方を、自分の人生をより良くするために取り入れることができるようになる。
マイナスをプラスで打ち消すのではなく。プラスをプラスとして取り入れることができる。
私の場合、ほとんどの問題は、たわいもない固定観念であった。
妻が食事後に洗い物をしないことにイライラしていたが、その原因になっているのは、私の母親の価値観であった。
私は母親からすぐに洗いなさいと言われる恐怖や不安があるから、妻が洗い物をしないことにイライラしていたのである。
それに気づいたら、なぜ私は母親に怒られることを大人になって、
その本人がいないのに不安に感じているのか、
それ(母親の価値観)が原因で妻と不穏な空気にならねばならないのだ。と馬鹿らしくなった。
それ以来、全く気にならなくなった。簡単なことだったのだ。
そういったことの積み重ねで離婚するのではないかというほど関係が悪化していたのである。
その一つ一つを同じ方法で見つめ、手放すことによって、今ではイライラすることはなくなった。
あったとしても、その原因を相手ではなく自分の中から探すという方法が自然にできるようになり、
妻に限らず人とぶつかることがなくなり、人間関係は改善されていった。
自分がストレスに感じていることには、その対象に対する考え方、
観念があり、その観念にはその観念を持つことになった理由、つまり体験がある。
その体験を忘れているが、潜在意識にはしっかりとそのイメージと感情は記憶されている。
であるからして、無意識にイライラしてしまう。ストレスを感じてしまうのである。
学びの姿勢を持って自分の観念を探すこと、他の観念で中和していることはないかに注意すること。
まずはストレスがある環境であれば、その原因になっている観念と、その観念を持つことになった理由、体験を知ってほしい。
ストレスがなくなることで私は多くの問題が解決した。望みの多くが、ストレスがなくなることを望んでいた。
・ストレスのない仕事
・ストレスのない家庭環境、妻や恋人、子供や親との関係
・ストレスのない人間関係、友人や仕事の人間関係
・ストレスのない環境
・お金に対するストレスのない状況
・時間にかんするストレスのない状況
これを達成したときのことを思い描いてほしい。
そしてそれを達成するために必要なことは新たなポジティブな観念を持つことではなく、
ストレスの原因になっている観念を手放すことが大事であるということを伝えて、終わりたいと思います。
あなたの潜在意識の海をコンパスを持って探索して見てください。