町工場の経営哲学を書いた本が、とても面白くて一気に読みました。
頑張れば、給料や待遇などをキチンと払う仕組みと社員の頑張りはセットと
いろいろなアイデアを駆使して、経営にあたっていてお薦めな本です。

「町工場の全社員が残業ゼロで年収600万以上もらえる理由」ポプラ社刊
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金属加工職場の光景です。
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独特の技術を持った下請けですが、良い仕事をして、ほかの会社と差別化することが最高の営業となると経営者は言います。
機械を遊ばせないで、週休2日を維持した勤務体系です。
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年末年始、5月連休、お盆の3回も、何と10連休も実現しています。
月次収益を公開、みんなで経営状況を共有化しています。
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この本のアンソロジ-
・社員の個人の夢と経営計画をリンクさせる、どうすれば会社の夢を叶え、
 社員のライフプランを実現できるかを考える。
・「名人・達人」ではなく「プロ」を育てる。あの人しかできないといった
 属人的な仕事はなくす。
(突然の退職や引き抜きに困らないために)全社員をプロにする。
 この会社のプロとは、図面やデ-タを元に、ワイヤ-カット加工機を動か
 すまでの段取りを20分以内に終えられる人のこと。
・肩書は不要、経営者を軸に同心円型の組織。
・社員一人一人に求める水準を明確化。
・楽しいことは会社の外で、自由にやってほしいという会社方針。
・大事なのは「残業代込み」の給料にすること。
・残業している人は仕事が遅い人、仕事ができる人は早く帰る人。
ベトナムなどの海外研修生も、仕事ができる人には同じ処遇だそうです。
働き方改革など、いろいろ報道されていますが参考になる本です。