日本の未来図を時系列、体系的に解き明かすと話題になった「未来の年表」を読みました。なお、この本は中央公論新社が主催する「新書大賞2018」の第2位に選ばれました。
出版元は講談社、現代新書です。

およそ100年間の人口減少カレンダ-です。


この本のアンソロジ-です。
・これから増えるのは75歳を超えた高齢化した高齢者
・2021年頃、介護離職が増加。育児と介護を同時に行うダブルケア問題
・日本社会の最大のピンチは2042年問題(高齢者の激増期)、団塊世代(1947~49年生まれ)が75歳以上となり高齢者が急増する2025
年問題より、問題が大きい。
→人口ボリュ-ムの大きい団塊ジュニア世代(1971~74年生まれ)が
70代となって、2042年に高齢者はピ-クを迎える。
→団塊ジュニア世代は就職氷河期と重なった世代、2040年代初頭の高齢
者は無年金や低賃金の人がたくさん出てきそう。
→その団塊ジュニアを支える世代(20~64歳)は、第三次ベビ-ブ-ム
もなく、極めて少ない。社会の支え手は随分と減って総人口の5割に満た
ないと予測されている。
→これまで当たり前に思ってきた安全・安心の確保が、少子高齢化や人口
減少によって、足元から崩れ去ろうとしていることに危機感を抱かざるを
得ない。この現実こそ静かなる有事だ。人口減少こそ「国防に直結する危
機」との認識が必要。
・その2042年問題まで、あと25年。この25年で国の作り替えが必要
→時代を先取りし、”小さくてもキラリと輝く国を”
→①戦略的に縮む②豊かさを維持する③脱東京一極集中④少子化対策の提言
→2地域居住
→これからは豊かな地方が、大都市の人口を吸い上げる時代となるか。
タイトル通り、日本全体でこれから起こることが人口減少カレンダ-で理解できました。身近な県や市単位の未来の年表、人口減少カレンダ-に近いものを地域のデ-タを解析して、行政や有識者に解説して頂きたいものです。