昨夜は雷雨もなく、久しぶりに眠れました。先ほどからやっと、青空も見えてきました。いつもの何気ない、変わらない生活が最も大事だと痛感します。
昼間は、話題になったアニメ作品をゆっくりと読んで過ごしました。
戦時中の一般庶民の、ありのままの生活が緻密に描かれています。
アニメ映画は、今年3月フランクフルトへ向かう全日空機内で見ていましたが、やはり活字の力は格別でした。本を読んで、驚いたのは取材記録です。
呉や広島の歴史、戦時中の暮らしの記録の参考文献、取材した記念館などの施設、戦争体験の取材など、巻末にたくさん紹介されています。
こうの史代さんの原作、双葉社「この世界の片隅に」の表紙、3冊です。



それぞれの本の冒頭だけ、美しいカラ-ペ-ジがあります。(上)

(中) (下)


これから旧盆の前に、8月11日(金)荒尾総合文化センタ-でも映写会が開催されます。

コミック本の中から、少し引用しました。
「周作さん、ありがとう。この世界の片隅にうちを見つけてくれてありがとう。周作さん、ほいでもう離れんで...ずっとそばに居って下さい」
「わしを笑うて想い出してくれ...さぞや無念じゃったろうね。この世界で普通で、まともで居ってくれ。それが出来んようなら忘れてくれ。生きとろうが死んどろうが、もう会えん人が居って ものがあって、うちしか持っとらん、それの記憶がある。うちはその記憶の器として、この世界に在り続けるしかないんですよね。じゃけえ、笑うたびに思い出します。たぶんずっと何十年経っても」
まだこの映画をご覧になっていない方は、荒尾総合文化センタ-で鑑賞されることをお勧めします。