荒尾干潟がラムサ-ル条約に登録されて、今年で5年になります。
今月5日に「世界湿地の日」(2月2日)記念行事が荒尾総合文化センタ-で開催され、聴講してきました。

記念行事の模様を掲載した有明新報の記事です。
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プログラムです。
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荒尾干潟が大好きだという、立命館アジア太平洋大学の山下さんの講演がありました。講演を聞いたのは2度目です。
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地域からの報告では、佐賀県の東よか干潟で飛来しているシギ・チドリ類の動画は圧巻でした。渡り鳥の数が日本一だそうです。見に行きたいです。
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地元からは日本野鳥の会熊本県支部の安尾さんが、荒尾干潟で主要な渡り鳥を観察された推移の紹介されました。概ね春6500羽、秋200羽、冬3000羽。
渡り鳥の調査は安尾さん一人でやられているそうで、体制作りが急務です。
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西村さんが撮られた荒尾干潟でエサを探す、シロチドリなどの美しい写真の
リ-フレットが配布されました。
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絶命危惧種のクロツラヘラサギの紹介資料です。
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今冬はこのクロツラヘラサギ、ヘラサギがグリ-ンランド近くの池黒池の土手で観察されました。先月撮った写真です。
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多い時はクロツラヘラサギ10羽、ヘラサギ2羽を観察できました。
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聴講したトピックスです。
・シギ・チドリ類はエサが違うから、干潟では住み分けている。
・その都度エサを捕らないで飛揚力を維持するために、渡り鳥は体重を2倍
 にして飛び続ける。
・東アジア・オ-ストラリア地域フライウェイという、渡り鳥ル-トは22
 か国に及ぶこと。
・韓国の仁川では黄海の干潟の埋め立てが急速に進められていて、1988
 対比で35%の湿地が失われた。
・ミャンマ-の海岸線は2800kmあり、ヘラシギを乱獲。市場に出したり、
 チキンとして食べているそうで驚きです。
・シギ・チドリ類の数は全国デ-タで、40%に減少。最も減少が激しいの
 がヘラシギ。ヘラシギは日本だけとか。

荒尾干潟のビジタ-センタ-も、2年後には出来上がるそうで楽しみです。