先日、久留米大学御井(みい)図書館で開かれている唐詩選の図書館収蔵展に行ってきました。江戸時代初期に唐詩選が日本に伝来して以来、日本人に愛されてきた軌跡をたどっています。
久留米大学文学部創設25周年を記念して、11月30日まで開催されています。

JR久留米駅で日田線に乗り換えて、久留米大学前駅で下車。徒歩約3分。
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落ち着いた雰囲気の、御井キャンパス図書館前です。
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このパンフで、今回の貴重な資料展を知りました。

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  御井図書館の一角に展示室がありました。奥の赤い線で囲った部屋です。
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ガラスケ-スに書籍を納めた簡素な展示ですが、わかりやすい解説が記されていました。初代文学部長の蔵書も寄贈されたそうです。  
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同上、対面のコ-ナ-です。
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第一章 「唐詩選江戸に出版さる 原姿の復元」から
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第二章 「江戸人の著した注釈書」から
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第三章 「唐詩選を絵本にする試み~中国でも実現しなかった快挙」から
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第四章 「唐詩選のある暮らし~さまざまな楽しみ方、唐詩選かるた、五言絶句」から
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江戸の能書家、楷書に、行書に、草書に写すと。江戸人にもわかりやすいようにいろいろと工夫されたようです。
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唐詩選をカルタにして遊びながら、詩の暗記を競いあったそうです。
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漢詩がわからなくても、絵本でも味わいます。
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第五章 「明治人も大いに遊ぶ、現代への連続」から
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幕末から明治にかけて、都都逸などに唐詩選の詩を織り込むのが流行ったそうです。
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出版された絵本
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同上
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他に見学者もおられず、静かに鑑賞できました。唐詩選が愛されてきた歴史が手に取るように身近に鑑賞できた、貴重な展示会でした。
主催者による解説や講演会などの企画があれば、今後もぜひ参加したいと思っています。