昨日午後、荒尾総合文化センタ-において荒尾の少女詩人・海達公子(かいたつきみこ)の生誕100年記念祭が開催され、若くして亡くなった海達公子さんについて、理解を深めることができました。
当日配布された資料などから、ご紹介します。

荒尾干潟を背景に、海達公子の「夕日」の詩が掲載されたパンフレットです
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昨日の朝日新聞・熊本版に、催しのお知らせの記事が掲載されました。
金子みすずと同時代の少女詩人、玉名高校卒業直後に亡くなっています。
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わずか16歳で亡くなるまで、約5000編の詩や300首の短歌を残しています。金子みすずが残した手帳には、海達公子の「千羽烏」「ばら」が書き留められていたそうです。
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荒尾市長などの開会挨拶のあと、母校の万田小学校3年生による、海達公子の紹介と詩の朗読がありました。
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「赤い鳥」に掲載され、選者の北原白秋などは「直覚的で簡素、清く明るい」と評価されていたそうです。私も「夕日」「ばら」の詩が好きです。
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こんな詩も紹介されていました。荒尾駅前に「汽車の音」の詩碑があります。
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金子みすず記念館の企画員、北原白秋記念館館長、興田准一記念館運営ボランティア、海達公子顕彰会などによるパネルディスカッションを約1時間、聴講しました。
記念館がどういう活動をやっているか、子供たちにどう教育しているかといった紹介がありました。
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10月に開催される、創作ステ-ジの海達公子を紹介したパンフレット
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ホ-ルに展示されていた、海達公子ご本人の古写真です。
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荒尾市内には、海達公子の詩碑が30か所もあるそうです。
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まだまだ顕彰が必要な、郷土に埋もれている詩人と感じました。
シンポジウムでは
資料館づくりも図書館のひと隅からスタ-トした
・詩を音楽にして唄う、作曲をお願いする
・親子で詩碑巡り
・近県の記念館をリンクして、詩の道を歩くバスツア-
などのお話がありました。
50年前には金子みすずのことは、誰も知らなかったそうです。
大変ですが、息が長い活動が必要だと感じました。