昨日午後、荒尾総合文化センタ-で「荒尾市史講演会」が開催されました。演題の一つは「筒ケ嶽城跡を中心とした荒尾市内の中世城館址」という、故郷の山城跡の測量調査結果についてでした。
講師は元熊本県立装飾古墳館館長の方で、40年近く中世城の調査研究に携わっている方です。とても興味深く拝聴しました。
①その講演会の模様です。約60名の聴講者が熱心に参加されていました。

②市内の測量調査11ケ所のうち、私が興味を持った現在の小岱山(筒ケ嶽)と屋形山です。観覧車はグリ-ンランドです。

③配布された講演資料から、筒ケ嶽城跡全体図です(上の写真の小岱山)
本丸の西縁下には石垣も残っていて、城跡から茶碗の土器も出土したそうです。府本との標高差358mから逃げ込むためのお城で、南側の守りを固めて築城していることなど興味深いお話が聞けました。

④配布された講演資料から、屋形山(標高63m)の城跡全体図です。
南北朝で、地形的にのろし場の跡かとのお話でした。

中世の頃は1村1城、1里間隔にもお城があったそうです。
現地の地形からこれだけ多くの情報が判明するものかと、感銘した講演会でした。
この講師の案内で、この地形図を持ってフィ-ルド見学したいものです。