昨日の午後、荒尾市中央公民館で宇宙とロケットに関する講演会が開催されました。講師は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の職員で、東京から駈けつけてくれました。
宇宙のロマンをおおいに湧き立ててくれる、めったに聞くことができない、とても壮大なお話でした。
①多くの映像と動画で、パワ-ポイントの資料を使っての講演です。

②③講師は日本の宇宙技術のブランドを、南アフリカなどの後進国などに売り込んでいる方です。今月から宇宙科学研究所で惑星探査の部署に異動になるそうです。TBS系列の「下町ロケット」の番組に出てくる、液体燃料のバルブシステムの開発にも携わったことがあるそうです。

④講演の約1時間半があっという間に過ぎました。子供から大人まで50人が熱心に聴講、マニアックな質問にも丁寧に答えられていました。

⑤普段のロケット打ち上げのニュ-スは、種子島での打ち上げの場面だけですが動画を使って、補助ロケットの切り離しや宇宙ステ-ションのドッキングの模様など、主な場面を簡潔に編集して「こうのとり」を宇宙に打ち上げる動画が放映されました。

⑥日本の宇宙開発は、キヤッチアップの時代から宇宙先進国への仲間入りを経て、自主技術の開発の時代から地球規模の課題を、国際協力で課題の解決に取り組んでいる時代に入ったこと。しかし予算が少ないということでした。日本の宇宙開発の総予算2740億はアメリカの1/13、欧州の約4割。そのうちJAXAは1530億。国民一人当たり2740円で、あとラ-メン一杯分くらいは欲しいそうです。

⑦宇宙船こうのとり、いぶき、惑星探査機のはやぶさⅡ、新しい気象衛星ひまわりが撮ったカラ-画像など、日本の新しい人口衛星の役割なども紹介されました。グ-グル・ア-スもあと3年位するとリアルタイムに見れるようになるそうです。

大雨や干ばつなど自然災害に対して、宇宙から地球全体の降雨を早期に正確に把握する技術を日本のJAXAとアメリカのNASAが共同で開発。GPM主衛星の立体的な雨雲スキャンの技術は、避難警告などにも役立っているそうです。
国際宇宙ステ-ションはサッカ-場並みの広さ、宇宙飛行士の宇宙での日常生活風景、ロケットの速度は熊本と東京を約3分で飛ぶスピ-ド、地球から太陽までの距離は新幹線で53年かかること、銀河系など話題が多岐に及びました。
最後に人間は宇宙に比べてちっぽけな存在、小さなことでくよくよ悩んでもしょうがないというお話で締めくくられました。