「ふるさと大牟田の歴史と文化講座」が今週の日曜日の午後、大牟田市文化会館で開催されました。郷土に関わりのある人物にスポットを当てた講演会で、テ-マは「三池炭鉱の近代化と団琢磨(いくま)」です。

団琢磨は技師として、デ-ヴイ-ポンプを導入して排水問題を解決、経営者としても三池炭鉱の発展に貢献した人です。その一生を追った講演会です。
講師は三池炭鉱研究の第一人者である畠山さんで、現在大牟田市市史編さん委員長、追手門学院大学教授です。この日は大阪から駈けつけられました。

①大牟田市市史編さん室と三池史談会の合同開催で、研修室は約100名の熱心な聴講者で席は埋まっていました。開催挨拶の光景です。
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②会場で配布された二枚の講演要旨です。
本文は21ペ-ジもある論文です。右下に拡大ボタンがあります。
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③もう一枚です。
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④講師の畠山さんは「福岡県史」通史編でも「三池炭鉱の発展と三井鉱山」などを執筆されています。お話が流ちょうでとてもわかりやすく、大学の講義を聴いているようでした。イメージ 2

明治政府が派遣した岩倉具視遣外使節団の留学生として、団琢磨と金子堅太郎(福岡藩校の修猷館を再興)を平賀義質という師匠から推薦を受けました。最初は偶然と幸運が重なりましたが、三井財閥の指導者として力量を発揮して、いばらの道を切り開いていきます。
この日の講演会で、官営時代の三池炭鉱の様子が良く理解できました。