物忘れの順序として、まず人の名前など固有名詞、次に普通名詞(物の名前)、名詞の次には今度は形容詞、最後には動詞を忘れていくそうです。
そして最後は、あれが、あの、あっちを、こう..となっていくそうです。
最後まで残るのはどうも、ちょっと、いや、うんとかが...。
そんなあとがきを先に読んでから、出版されて15年以上経ちましたが一時代を風びした「老人力」のベストセラ-本を、その世代の心構えのつもりで読み返しました。
①赤瀬川源平「老人力」全一冊(ちくま文庫)

本の中のアンソロジ-です。
・年をとったんじゃなく、老人力がついてきたと思いなさい。
・老人力の代表は、忘却力やためいき、物忘れイズ・ビュ-ティフル、新し
いエネルギ-資源が、この国には相当眠っています。
・老人は家の守り神
・老人力は眠る能力のこと、忘却力と。
・忘れようと努力すると益々、忘れられない。努力して覚えることはできて
も努力して忘れることはできないのだ。眠ることも忘れることも努力を
もってしては到達できない。
・ここで重要なのは「テキト-」である。テキト-であることが、僕らを眠
らしてくれて、物忘れを実現してくれる。テキト-なことは反努力のこ
とだ。
・古いがゆえの快さ、人間でいうとボケ味、つまりダメだけど、ダメな味わ
いというのの出るところが老人力だ。
・老人力というのは、ある意味、田舎の力ということです....。
今朝の朝日新聞に北野武さんの「年寄よ、不良になれ」「北野武 ジイさんを撮る」という記事が目に留まりました。
「龍三と七人の子分たち」という映画はヤクザの親分だったジイさんがオレオレ詐欺に引っかかって、昔の子分を7人集めて元暴走族に仕返しをするストリ-だそうです。25日から公開されるそうです。
自分の思いのままに行動できる、この黄金の60代の10年間に、日本百名山、日本百名城、そしてこの10年間で100の世界遺産巡りを、健康で悔いのないように達成したいものです。