昨日は公民館の写真教室に参加しました。
本年9月に開講、月に一度の定例会です。講師は駅前の写真館主に15年師事されたそうです。カメラを150台ほど所有されていますが、最近もカメラ5台を下取りに出して、1台購入されたそうです。
昨日も参加者10名が持ち寄った18枚の写真にコメントされました。
講師は冒頭に、黒澤明監督の仕事の上で好きな言葉「悪魔のように細心に 天使のように大胆に」を引用、撮影時はその心構えでとお話しされました。
迫力のある構図と緻密な構図の双方が大事ということです。
私もコンパクトカメラで撮ったものですが、写真2枚を持参しました。
今年10月に五島列島の旅で撮ったものです。
①美しい奈摩湾の水辺

三角錐の奇岩"矢堅目"と美しい奈摩湾の水辺、風光明媚なところです。
先生のコメント
・水平面を写真の真ん中に持ってこなかったのは良かった。1/3位が良い。
・細かい波が表れている、動きのあるもの、表情のあるものを極力手前に。
・手前のさざ波の水面下に底の石まで透けて見えている。
②透き通った高浜海水浴場

・潮の引いているビ-チの感じが良い。
・空は必要以上には入れず、少し雲があるのと山の稜線がはっきりしている ので表情が出ている。
・山の上から撮っているのが手前の緑でよくわかる。
私はただきれいな風景だと思ってシャッタ-を押しただけですが、講師の細かい観察力には驚かされます。
これまでの定例会のコメントを一部ですが紹介します。
・写真は自分の気持ちを伝えるもの。感受性、心の柔らかさが伝わってくる
・風景でも写真に動きがあったほうが良い。
・何が主役かを決めて主役が生きるように強調すること。余分なものは入れ ない。
・ピントが合っていないものは1/3くらいにカットする。ボケの部分は少 なくする。多すぎると美しくない。しつこいくらいピントは合わせ直す。
・縦長のものは縦に撮る。そうしないと半分がムダになる。
・背景の面積は大きくしない。全部を入れないで主役が生きるようにカット
空いた空間が出ないように構図を考えて撮る。遠くにあるものはボケたほ うが良い。
・人物のクロ-ズアップは目にピントを合わせること。
・雪を白く撮るには露出補正が必要。カメラの露出はグレ-が基準なので、 白く撮りたい時はプラス補正して明るくすること。暗い時はマイナス補正 して明るくする。補正を変えて何枚か撮って選ぶ。
・人間の眼は錯覚が多い。たくさん撮ってその中で選択すること。