約2か月ぶりに宝塚大劇場へ行ってきました。

劇場はリニューアルされ、ロビーがより洗練された空間に。華やかさが増し、まさに“夢の世界への入り口”らしい雰囲気に生まれ変わっていました。

長年親しんできた地元民としては、かつての素朴な温泉街らしさや遊園地併設の雰囲気も捨てがたいですが、新しい時代の変化にも取り残されないようにしたいものです。

今回の公演は雪組新トップスター・朝美絢さんのお披露目。

お芝居はロビンフッドを題材にした作品で、明るく爽快なディズニーアニメのような世界観。勧善懲悪のわかりやすいストーリーに、ハッピーエンドという王道展開で、肩が凝らずに楽しめる作品でした。

そして何より、ロビンフッド役の朝美絢さんがハマり役!

少年らしさの残るキャラクターに、キラキラとしたアイドル的な華やかさが加わり、まさに新トップにふさわしい輝き。
これは人気が出るのも納得です。

物語は登場人物が多く、少し情報過多な印象もありましたが、新トップスターの魅力をしっかり引き出す役割は果たしており、まずまず合格の出来だったと思います。

ショーについては、「これ!」という強く印象に残る場面はなかったものの、全体的に楽しめました。何より、トップスターの輝きと華やかさこそが宝塚の醍醐味。舞台上で輝く朝美絢さんを見ているだけで、十分満足感のある時間でした。

実家の母あたりは「子ども向きで大したことない」と言いそうですが、私は宝塚にそれほど高尚さは求めていません。

むしろ、誰もが楽しめる庶民のエンターテイメントとして、これからも多くの人を魅了し続けてほしいなと思いました。