昨日は星組大劇場公演を観に行ってきました。



お芝居『記憶にございません!』は政界をテーマにしたコメディでしたが、正直、宝塚でこの題材を扱う理由があまり伝わってこない内容でした。


同じ現代日本を舞台にした作品でも、かつての月組公演『カンパニー』はとても楽しめて、大好きな作品でした。


あちらはバレエ団を舞台にしていたため、宝塚らしい華やかさがあり、ストーリーも見応えがありました。


しかし、政界が舞台となると、どうしてもビジュアルが地味になり、ストーリーも魅力的とは言い難く、感動する場面も少なかったです。

演者の皆さんは頑張っていたと思いますが。


何より、スターさんたちの魅力が十分に引き出されていないことが残念でした。

特に、舞空瞳さんの若々しくキュートな持ち味が全く活かされない中年女性の役は、彼女に似合わない役柄であり、最後までそのギャップに違和感を覚えました。退団公演がこの役とは何ともお気の毒に感じました。

また、2番手の暁千星さんも、ずっと無表情で感情を抑えたキャラクターに終始し、同じスーツとメガネ姿での役柄は、彼女の持つポテンシャルを活かしきれていないと感じました。

これからの活躍が期待される彼女の魅力をもっと引き出してほしいと思わずにはいられませんでした。


主役の礼真琴さんの役も、上記のお2人に比べれば面白みがありましたが、やはりあまり彼女のキャラクターに合っていないように思いました。記憶を失う以前には傲慢で皆に嫌われていたという人物像が人の良さそうな礼さんからはどうしても想像できず、物語に説得力が感じられませんでした。


娘役の方々に関しては、比較的見せ場が多く、特に詩ちづるさんが演じる秘書役の可愛らしさや、水乃ゆりさんのニュースキャスター役の都会的な美しさが印象に残りました。

一方で、ショー『Tiara Azul -Destino-(ティアラ・アスール ディスティーノ)』は一転して宝塚らしい華やかさが際立っており、出演者全員が歌やダンスでその魅力を存分に発揮していました。



特にトップコンビが白い衣裳を纏い、素足で踊るデュエットダンスは息をのむほど美しく、心に深く刻まれました。

お芝居に関しては、正直なところ、何かが未消化なまま終わってしまった感があり、もう一度観れば理解が深まるかもしれないとは思いましたが、今のところは一度観たら十分という気持ちです。


次の公演に期待したいと思います。