月組バウホール公演「BLUFF」を観劇してきました。
バウホールに足を運ぶのは本当に久しぶりで、最後に行ったのは柚香光さん主演の「ノクターン」だったので、なんと10年ぶりでした。
改めて感じたのは、この劇場のこぢんまりとした魅力です。後方の席でも舞台が近く、オペラグラスを使うと、役者の表情が大きく見えすぎるほどでした。
今回は初演も観ておらず、予習もせずに全く初めての状態で観劇。
物語は、詐欺師集団が大掛かりな装置を駆使して一芝居打ち、恩師の敵討ちを果たすというストーリー。
随所に笑いの要素を盛り込んだコメディで、軽快なテンポが心地よい作品でした。
主演の風間柚乃さんは、詐欺師としての本来の姿と、老科学者に扮した姿を見事に演じ分け、その演技力はさすがの一言。
ビジュアルも非常にかっこよく映えました。
ただ、男役としての色気やコメディの面白さはやや控えめで、全体的に硬質な印象を受けました。
男役芸といえば、かつての大空祐飛さんが印象深いですが、彼女も上級生になってからその魅力を一層開花させたタイプです。
風間さんも、今後さらに男役芸に磨きをかけて魅力を高めていかれることを期待しています。
ヒロインの花妃舞音さんはフレッシュで可愛らしく、多彩な衣装がよく似合っていましたが、今回の役柄のせいか、彼女からも色気をあまり感じることはなく、恋愛要素が含まれる最後のシーンでも意外と萌えを感じませんでした。
この作品に関しては、恋愛がなくても十分楽しめたかもしれません。
そして、今回最も光っていたのは彩みちるさん。
マフィアボスの妻という役柄をドスの効いた迫力ある演技で見事に演じ、フィナーレでの妖艶な美しさもひときわ目を惹きました。
全体として非常に楽しめる作品で、出演者全員が素晴らしい演技を披露していました。
後方の席では、時折大きな笑い声が聞こえたのですが、それがジェンヌさんたちの一行だったようで、観客としても楽しんでいらしたようです。
アットホームな雰囲気が魅力のバウホールで、楽しいひとときを過ごすことができました。
