5月16日(木)12時公演に行ってきました。



これまで宝塚OGのイベントは何となく夢が壊れそうな気がして足が向かなかったのですが、行ってみたら大満足でした!

夢が壊れそうなどと思っていたことを心から謝りたい気分です。

本公演と同じく小公女たちによる「ごらんなさい、ごらんなさい」の歌で幕を開け、まずはベルばら第二世代として紹介された、平成ベルばらにご出演の日向薫さん、安寿ミラさん、一路真輝さん。

皆さん現役当時より年齢は重ねていても、現在もさすがにお美しくスタイルを維持されていて感服。

懐かしい歌声にトークも聞けて、最初からすっかり嬉しくなってしまいました。

次いで湖月わたるさん、朝海ひかるさん、凰稀かなめさんのソングアンドトーク。

この辺の方々になると比較的記憶に新しい気がしますが、トークを聞くと現役時代からそれなりに年月が経っていることを実感。

組を越えた特別出演があると、役は同じでも台詞が微妙に違ったりして苦労されたとのお話がありました。

ベルばらは何度も再演されても一つとして全く同じ公演はなく、各公演で少しずつ脚本を変えているということを思い出しました。

その後名場面のダイジェストシーン。水夏希さんのオスカルを中心としたシーンが長くしっかりと描かれます。

水さんはあまりにも現役時代と変わらない瑞々しい美しさで驚かされました。
今から大劇場の舞台に立っても十分通用しそうです。

彩輝なおさんのアンドレと共に若くして戦死してしまうのは悲しいですが、アンドレとオスカルはまさしく全力で青春を駆け抜けて散っていった印象で、後にはすがすがしい余韻が残ります。

対してフェルゼンとマリー・アントワネットの場面は短く、ほぼ行けフェルゼンと牢獄の場面だけだったかと思いますが、こちらは和央ようかさんと星奈優里さん。

お二人とも静かに涙を流しながら抑制の効いた大人の恋を見事に表現。

しみじみと感じ入るものがあり、今回一番の感動でした。

史実ではこの頃どちらも30代後半だったかと思いますが、これらの役は、むしろ大人の役者が演じるとより人生経験による深みが出て素晴らしいと思いました。

フィナーレナンバーも充実しており、特に私の大好きな「愛の柩」が歌われたのが嬉しかったです。

ボレロはアップテンポな曲バージョンでアンドレ&オスカル、スローテンポな曲バージョンでフェルゼン&マリーアントワネットの2パターン見られました。

何とも贅沢な3時間でした。

劇場に入る時は曇って肌寒かったのが終演後はすっかり晴れて暖かく、頭の中に愛の柩がリフレインしながら意気揚々と帰途につきました。

帰宅してからふと鏡を見ると、何だかいつもより目が大きく開いて輝いており、若返ったよう。

やはり宝塚は心の栄養。

次の雪組大劇場公演も楽しみです。