この話はかなり暗いかもガーン


しっかり物の母が

10年位前から一気にボケ始めました


最初は些細な物忘れから始まり

今はもう私の顔を見ても誰だか分かりません

認知症は本当に残酷な病だと思います


母には若い頃から

本当に迷惑をかけっぱなしでした

父は厳しかった為

かばってくれるのはいつも母でした


学校に行けなくなった時期があって

その時も父はせかすばかりで

励ましてくれたのは母でした


母は長男の家に嫁いだ為

物凄く苦労していました


祖父と祖母が厳しかった為

母が若い頃は私と弟をつれて

実家に帰ってしまうことも

何度もありました


邪険にされる母が本当にかわいそうでした


母と父、祖父、祖母との仲が

うまくいかないので

なこうどさんは悩んで

踏切に飛び込んで

自殺してしまいました


なこうどさんは母の叔母にあたる人で

叔母の家にピアノの調律に通っていた父を

母の叔母が気に入って

母に紹介したのが

父と母の出会いでした



祖父、祖母がなくなり

子育ても終わり 

自由になって

やっと自分の時間を

満喫出来るようになったと思ったら

今度は認知症になって

何も分からなくしまいました



母の人生とはいったい何だったのでしょうか?

私はことあるごとに考えるのです


母の人生は幸せだったのだろうか?


いちばん辛いのは


ボケてしまい何も分からなくなってもなお

子供の心配をするんです


認知症のせいで幻覚が聞こえるらしく

「○○(私と弟の名前)が辛いよーって言ってる」

「○○が助けてーって叫んでるから助けなきゃ」

とよく言っています


母はメモ帳に

重要な事をメモする癖があるのですが

母の部屋に入った時

メモ帳の束を発見しました


そのメモ帳を見た時

私は涙と嗚咽が止まらなくなりました 



「つらいなら、学校やすんでいいからね」

「つらいなら休みなさい」

「無理しなくていいからね」

「無理しなくていいから、大丈夫だから」

「余計な事は考えなくていいから休みなさい」



そんなような事がびっしりと

メモ帳にかいてあったんです


しかも何十、何百枚という

メモ帳にびっしりと!


もうね、こんなの見たらね、

泣くしかないですよえーん


ボケてもなお

私たち子供達の事を心配しているんですよ!

こんな悲しい事がこの世にあるのでしょうか!

こんな残酷な事がこの世にあるのでしょうか!


恩返しをしたくても

大丈夫だよと言ってあげたくても

それを理解できる

やさしかった昔のお母さんは

もういませんショボーン



 あるのは何も分からなくなって

認知症の薬の副作用に苦しむ

母の姿ですショボーン


こんな理不尽があっていいのでしょうか?



私はこの世には神様はいないと思います

もしいるとしたらそいつは悪い奴だと思います


それでも祈る事しか出来ないのが

人間なんだと思います




やっぱりめっちゃ暗くなっちゃった❗


私の親孝行

 

 

 

 

 

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