ミニ四駆はブームの終焉を迎えても、しばらくのちに再燃する、という流れを繰り返してきた。今は第四次ブームだそうだ。

ダンガンレーサーは20年経った今、SNS上で話題になることはあれど、タミヤが再販する気配はない。

タミヤ的には、レーシングマシンはミニ四駆等既存のもので十分成功していて、新規事業を立ち上げる必要がないと考えているのだろうか。他社の同様のレース&バトルをテーマとしたホビーがどれもすでに展開終了しているので、ウケが悪いものと思っているかもしれない。


仮に再販するとなったときに、おそらく一番の課題になるのは、ダンガンには専用コースが必要であるという点だと思う。再販しても店舗等でコースが設置される場所は限られるだろう。場所についてはミニ四駆と競合する。コースへのアクセスが悪いとプレー人口が増えない。


では、現在普及しているミニ四駆のコースで走らせてみてはどうだろうか。スマートタイプのレーシングマシンとして一旦流行らせるのだ。それも、専用レーンがあればバトルも楽しめるという触れ込み付きで。


ただし、前にも触れたように、ダンガンレーサーはミニ四駆のコースで走らせるには少し難がある。

①コースの形状を利用して曲がるダンガンの元の設計だとうまく曲がれない。

②ダンガンは転倒しやすい。


①については、EVOシャーシなら、ローラーのついた専用の新ユニットを開発すれば、ミニ四駆のコースでもミニ四駆同様に曲がれるようにすることは可能だと思う。また中期以降の機体なら外付けローラー等の容易なカスタマイズで対応させられる。スキッドホイールを利用する3輪構成は曲がりやすさについてはミニ四駆以上のはずだ。


ただし、②の話にも繋がるが、転倒しないよう多少幅広なパーツとする必要がありそうだ。

過去にも外付けローラーは発売されている。しかしダンガンは積極的にミニ四駆コースで走らせる方向に展開されなかった。当時はあくまでミニ四駆とは別物として展開していただろうから当然ではあるが、そもそもこの程度の改造では安定走行しなかったのではないだろうか。




② については、そもそも現在のミニ四駆の起伏の多いコースではなく、JCJCのような比較的単純なコースで走らせる必要がある。ジャイロ等安定性を高めるカスタマイズパーツが必要かもしれない。速度の調整もカスタマイズの際に調整すべき項目になるだろう。ミニ四駆とは違う調整が必要になる。新規パーツも必要かもしれない。それはそれで改造の余地が増えて、楽しめていいかもしれない。


スマートタイプのレーシングマシンとしてそれなりの人口が確保できれば、専用レーンでバトル&レーシングも楽しめる、という方向にシフト(あるいは選択肢の追加)していく。ミニ四駆とはまた違うかっこよさ、楽しさを活かせるのではないだろうか。