零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 (講談社ノベルス)/西尾 維新
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「戯言」シリーズのスピンオフ、零崎一族の物語をまとめた

「人間」シリーズの最終四部作の一編。

表題にあるとおり、無桐伊織との関係が強く描かれた作品だ。

彼女との出会いについては同じく、「人間」シリーズの「零崎双識の人間試験」に

描かれている。

本作をより楽しむのであれば、そちらから読んだほうがいいだろう。

「人間」シリーズは「戯言」シリーズの一人称で語られる切り口ではなく、

いわゆる「神の視点」から描かれる作品であるため、

場面やキャラクターそれぞれの心情が多彩であることがひとつの特徴だ。

本作でもその形式は健在で、一気に読みきってしまいたくなる作品となっている。

本作では行動はもちろん、内面的な葛藤においても各キャラクターが無茶を

する様が世界に引き込む大きな要素になっているように感じる。

ある者は信条に懸けて。

ある者は約束に懸けて。

そして、ある者は『家族』に懸けて。

無茶をすることが正となり得る結果へ導くことは現実でも、そして、本作でも

そうそうあることではないが、その様が心沸かせるものであることに変わりはない。

心を沸かす『  』を思い出すため、多少の『無茶』をしてでも

一息に読み浸ってみてはいかがだろうか?