ヴァーチャルコンソール訪遊記1「はじまりの森」 | 趣味之海~視界良好!~

ヴァーチャルコンソール訪遊記1「はじまりの森」

今回より、Wiiのヴァーチャルコンソールで遊んだゲームも
ちょろっと感想を書くことにした。
記念すべきVCレビュー第一段はこれ。
スーパーファミコン用ソフト「はじまりの森」

タイトルの前に「ふぁみこん文庫」と銘打たれているとおり
物語を読むことを軸にしたアドベンチャーゲーム。
物語は昭和、夏休みを利用して
山奥の村へ遊びにきた主人公の不思議なできごと、
出会いを書いたもので
プレイヤーはそれを体験することとなります。

ゲームは至ってシンプル。
物語に合わせて村の中を移動していき
話の中で登場する選択肢によってフラグ立てをし
物語を進めていくだけ。
シンプルな上、大きなストーリー分岐がないので
プレイヤーによっては作業的に感じる方もいるとは思うが
時折入るミニゲームや、フラグ立て自体を複雑にし、
ナゾ解きをする感覚に似た空気を作ることで
マンネリ化を防ごうとしているので
一本道であり、作業的な部分に関して大きな不満は持たなかった。

とはいえ、物語がしっかり読ませる内容になっているのは大きい。
小説を読んでいる時の続きが気になってしまう気持ち
この気持ちは物語に入り込んでいるときに抱く気持ちであり
作業をする苦痛が、主人公の苦労している姿とリンクし、
逆に物語が進んだ時の嬉しい気持ち、
物語への没入感を生み出し、
いい循環を生んでいる…のかもしれない。

物語の最後半部は、物語としても、
ゲームとしても息つくヒマのない展開を要求してきて非常におもしろかった。

まさにゲームであり、文庫である象徴的な部分だっと思う。

プレイ時間もさほど多くないので、
家でヒマな時に本を読むぐらいの気持ちで挑戦してみたらどうだろうか?