色あせないゲーム ドラクエ4(NDS) | 趣味之海~視界良好!~

色あせないゲーム ドラクエ4(NDS)

先週、2度目の移植となるNDS用ソフト「ドラゴンクエスト4」が発売となった。

どうやら売れに売れてるらしい。

売れに売れてはいるものの、

買うにいたるまでにこのような悩みを感じた方も多いのではなかろうか?


“ファミコン版もプレステ版も結構遊んだしなぁ。今更・・・”


私自身も直前まで悩んでいた。

今までのものとの大きな変更点は特になし。

強いて言えば移民の仕様がすれ違い通信に変わったことぐらいだ。

変更点という大きな魅力を欠いた今作に

今まで遊んできた方の手が進まない気持ちも理解できる。


さてさて、そんなややノリ気でないまま買ってしまった今作。

しかし、ゲームを始めたらなかなか止められない。


そう。楽しいのだ。


気づけば第5章も終盤。もうちょっとでクリアというところ。

恐ろしい。第3章でストップするはずだったのに・・。


遊んで気づいたが、やはり色あせてない。

いや、色あせないように見せているというべきか。


DS版ドラクエ4には過去2作のドラクエ4から細かな変更点が多々ある。

これらの細かな変更点のおかげで、ゲームの鮮度を保っているのだろうと思う。


まずはゲームバランス。

DSの購買層を意識したのか、過去2作に比べ甘めにとっている気がするが

それがマイナスになっていない。むしろ快適に進められるテンポの良さ。

それでいて要所要所のボス戦ではちょっと苦戦するように調節してあるのが凄い。


恐らく、この快適さが遊んでいる側に「もうちょっとやろうかな」という気持ちを起こさせ

シナリオにのめりこませているのではないだろうか。


そして、インターフェイス。

プロモの映像やら画像やらでお気づきと思うが

今作はメニュー関係の表示が今までドラクエシリーズと異なっている。


これは英断だったと思う。


文字だけを追い、想像の世界で遊んでいた感のあるドラクエが

道具にしろメニューにしろイラストがふんだんに使われるようになった。

とりわけ「はっ」とさせられたのがHPの表示がゲージでも見れる点。

全体で今どのくらいダメージを受けている等の情報が一目瞭然。


目でざっと数字を追い、ゲージで状況把握という流れがドラクエの世界にやってきた。

恐らくドラクエを古くから遊んできた方から批判がでることと思うが、

私自身はいい変更なんじゃないかと感じている。

ゲームがよりわかりやすく、遊びやすくなることはいいこと。

ドラクエを遊ぶ人間はこれからも増加していくし、

世代に合わせた最適化はどこかで確実に必要だった。

DSという幅広い層に受け入れられているハードで

このインターフェイスの実装をしてみるということはとても理にかなったことだと思う。

こういった仕様の変更はこれからも続けてほしいところ。


今回、タッチパネルの使用はできないが、

あれだけ大きく範囲をとったメニューなのだからタッチで選べる仕様もありかなと感じた。

タッチパネルもボタンもというどっちつかずな形は好きではないが

やりようはあると思う。模索していってほしいところ。


私は、一生遊べるゲームは理想だが、ゲームは飽きられるからこそ進化していると思っている。

しかし、飽きないゲームの代表格がこのドラゴンクエストなのかもしれない。

一時、飽きてやらなくなってもタイミングをみて

また同じシナリオのゲームで楽しめる。ベースはなにもかわってない。


いつの時代に遊ばれても敬遠されないベースに時代に合わせたトッピング。

ドラゴンクエストはこれからもこうした形で何年も何年も楽しまれることと思う。


今作を遊んでいたら、自分が死んでしまうそのときも

ドラクエ4が生き生きとしている。そんな未来を想像してしまった。

う~ん、色あせないって素晴らしい。