期待通り オーディンスフィア(PS2) | 趣味之海~視界良好!~

期待通り オーディンスフィア(PS2)

先月の注目ソフトでもとりあげたオーディンスフィア(PS2)。

もちろん、私も購入させていただきました。

やってみた感想としては期待していた通りのよくできたゲームであると思います。


このゲームの大きな特徴はストーリーにあります。

主人公は5人。しかも5人それぞれが違ったストーリーを展開します。

とはいえ、最初から5人全てのシナリオを遊べるわけではなく、

一人クリアするごとに新たにもう一人、という形をとっています。

一人一人ストーリーは違うものの、時系列は同じで

主人公たちの行動は他のシナリオとも絶妙に絡み合ってゆく。

例えば、最初はなんだかよくわからないボスキャラだなと思ってプレイしていても

後々別のキャラのシナリオをプレイしてみると、そのボスキャラの出生の秘密がわかったりとか

なぜあの場にいたのかなどが見えてくる。

パズルを完成させていく感覚とでもいいましょうか。

頭の中でポッカリと空いていたストーリーの穴の部分が埋まる楽しさはこのゲームならではでしょう。


戦闘に目を移すと、

システムは横スクロールのアクションゲームを想像してください。

プレイヤーはとにかく登場する敵キャラを斬る!斬る!斬る!(キャラによっては叩くor撃つ)

そして疲れたら自分で栽培した果物や、持参したお弁当を食べて回復。

非常におもしろいのが、経験値を得るのに何かを「食べる」必要があること。

食べた物はやがて自分の血となり肉となり・・・ということです。

敵からは一切経験値は手に入りません。といっても、敵を倒す必要がないということではない。

食べ物の元となる“フォゾン”なるエネルギーは敵を倒さねば入手できない。

つまり↓のような流れということです。


敵を倒す→持っている種を植える→フォゾンを吸収させる→実った果実を採取→食べる→そして経験値へ


食べ物によるレベルアップでは基本的にHPしか上がらないので

強敵相手にはプレイヤースキルも物をいうのがこのゲーム。

しかし、やられてもすぐにリトライができるようにしてあるなど、プレイヤーを考えた新設設計もまずまず。


演劇を意識した展開ゆえにちょっとセリフやキャラの動きがクサイところも

多々ありますが、それも含めてこのゲームの味の部分。

ファンタジーな世界観が好きな方や、

難しすぎず簡単すぎずなゲームを探している方には文句なくオススメです。