こんにちは 碓井です!
先週の初めに、Wキャリアのケン君のお話をお届けしました。
ケン君はちゃんと頑張ってます。
ケン君の様子は↓↓まゆさんのブログから見られます。
キャリアの猫さんと暮らす人からコメントを頂いたり
メッセージを頂いたり、色々と考えさせられる事が多かったです。
それで・・今日は、猫エイズと猫白血病について
少しお話させて頂こうと思いました。
「じゃ 関係ないお話だニャ~」
「そんな事ないから聞いてください~ 行かないで~!」
猫さんと暮らす人なら知っておいて損はないです。
関わるかも知れない。教えてあげられるかも知れない。
ちゃんと知って頂けるように
以前、エリコ獣医師に何回も教えて頂いた内容を引っ張り出してきました。
2つの事を話すと恐ろしい長さになるので(笑)
2回に分けますね!
今日はFIVのお話。
猫エイズ(猫免疫不全ウイルス)FIV。
名前が怖く感じますよね~
よく知ると、付き合っていける病気(病気という言葉も違う気がする)なので
最近は、りんご猫さんと呼ばれる事も多いようですね。
今日の記事ではFIVと呼ばせて頂きます。
まず、猫エイズ、猫白血病共に、猫以外の動物(人間、犬、ウサギなどすべて)には感染しません。
これはとっても大切な事なので是非知っておいてください。
感染してすぐに何かなるとか、感染して病気!とかいうものではなくって
感染から数年は特に症状なく過ごし、
発症すると免疫不全になり様々な慢性症状がみられるようになります。
発症しない個体もいますが、
無症状の時期でも歯肉炎や舌炎など口腔内トラブルが多いです。
気になる感染の方法ですが
この病気は唾液中に排泄されたウイルスが咬傷などから直接体に入って感染します。
口からの接種による感染は まれ です。
仔猫は産道や母乳から感染することがあります。
仔猫さんの場合、
最初はFIV陽性と出ても、後に変わる事はありますので
1回の検査で決めずに間をあけて検査しなおしてください。
逆に、保護したての猫さんの場合は陰性と出ても
時間を置いて再検査すると陽性になる場合があるので
保護して1カ月半~2か月位で再検査を行ってください。
*6か月以下の仔猫さんは母親からの移行抗体で陽性になる事がありますので
6か月過ぎて再検査したら陰性になっていることもあり得ます。
空気中では長く存在出来ません。
アルコールやせっけんで簡単に死滅しますので、
猫エイズ陽性の猫さんと接したら、せっけんで手洗いすれば大丈夫です。
簡単には移らないと聞いたのですが・・と よくご質問頂きます。
実際、なぜか私が今まで会ったFIVキャリアの猫さんは大人しい子が多く
大人しい子同士だと喧嘩もしないし感染しないとは思います。
が、
100%とは言えないので、やっぱりそこはしっかり考えて欲しいなと思います。
私、多頭飼育ですが、一度FIVキャリアの猫さんと暮らした事があります。
この子、以前私と暮らしてくれていたむーちゃんです。
ペットショップで買われて、訳あって10歳頃に我が家に来てくれた猫さんですが
買われた段階から、FIVキャリアさんだったそうです。
(ペットショップでもFIVキャリアちゃんが売られる事あるのだと驚きました)
この子は11歳になる前に虹の橋を渡っていきました。
この子はスコティッシュちゃんです。
猫エイズが問題だったというよりは、スコちゃん特有の骨、関節の問題が色々出てきて
最後は歩くのが困難になり、痛そうでとても可哀想でした。
亡くなる前は、ほぼ歩けなくなっていました。
でも、これはスコティッシュフォールド特有のもので
FIVだったからではないです。
むーちゃんは、糖尿病を患っていたメイちゃんと一緒のお部屋で暮らしてました。
2人とも大人しく、あまりお互いに興味もなかったようで
一度も喧嘩した事はもちろんないですし
かと言って 寄り添って眠るような事もなかったです。
娘ちゃんが小さい時、こんな感じで寝る事はあっても↓
寄り添っているような事は1度もなく
程良い距離感で過ごしてくれた2にゃんです。
大人同士、の程良い付き合いって感じでした
絶対に感染しないだろうと 高を括って一緒にしていた訳ではなく
糖尿病の方が非常にシビアな病気であったのと
糖尿病のメイちゃんは、高齢だったのもあり、常に覚悟との隣り合わせだったので
目を離せない2にゃんとして一緒の部屋で、
家族が1番長くいる場所で過ごしてもらっていました。
今はもうこの2にゃん共に虹の橋を渡りましたが
メイちゃんにはFIVは移りませんでした。
だけど、こういうのはあくまでも一例で
若い猫さん同士だと、やっぱり何で喧嘩するかもわかりませんし
大丈夫!絶対に移らないよー!とは言えないです。
ただ、1つ個人的な意見ですが
猫さんの病気って本当に沢山沢山あって、
猫FIVだけを特別に考えるような、そういう種類のものではないと思います。
実際に、様々な猫さんを見てきた中で
FIVの子に特別医療費がかかるとか、そういう風には
私の場合は全然思いませんでした。
そして、これは何故かわからないのですが
FIVの子は、とっても性格良い子が多い! ゴロスリちゃんが多かったと思ってます。
「そうニャの~? 何でかなー?」
「何の根拠もないから、私の実感でしかないんだけどね(笑)」
もしも、今から猫さんをおうちに迎えようかな、と思ってる方で
先住猫さんがいないおうちだったら、敬遠せずに考えてみて欲しいです。
エリコ先生も2匹のFIV猫さんと暮らしてますが
FIV同士なら問題ないです。
(この2にゃんもとっても良い子ちゃんです)
だからって、わざわざFIVの子を探してください、とは言うつもりはないのです
だけど、「この子いいな」と思った子がFIVだったって場合に
その直感を諦める程の病気だとは思えないというのが私の意見です。
ちなみに FIVキャリアちゃんの平均寿命は10年位とか言われますが
今は15歳位の子も多いみたいです
ストレスも発症の原因になるようなので家猫さんになれることで
発症も遅らせる可能性が高くなるかも知れません。
気を付けてあげないといけない面はあると思いますが
それはどんなに健康な子でも同じですから
沢山沢山いる野良猫さんの中から地域猫になれる猫さんはラッキーです。
更に保護される猫さんはもっともっとラッキーです。
そんなラッキーがあったのに、ただFIVというだけで敬遠されるのは勿体ない。
どう付き合っていくかをちゃんとシモベが知っていれば
対応していけるものだと私は思います。
もちろん~ FIVキャリアちゃんもシモベさんを選ぶので
選ばれるかの保証は出来ませんけどね
明日は猫白血病について書きますね!
最後まで読んで下さってありがとうございました。
今日は繊細なお話だったのでおふざけなしで(笑)
それなのに長くなってしまいました
今日が皆さんにとって猫さんにとって
そして私にとっても素敵な1日になりますように♪
FIVキャリアちゃんに素敵なシモベさんとの出会いが沢山ありますように!
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