突然だが、私はメンタルがあまり強くない。就職してからというもの、あまり食欲がない。朝ごはんのパンもゆっくり食べないと気持ち悪くなってはいてしまう。今日も会社の同期とお昼にご飯を食べに行ったのだが、私が食べ終わるまで20分近く待たせてしまった。

 

 

 しかし、私はメンタルが弱い割に、自分が納得していないことは許せないタイプだ。毎日定時に退社することも、あらかじめ決めた時間以上に労働が人生に踏み込んでくるのを嫌ってのことだ。

 

 

 今回はそれが災いする話。皆さんは電車に乗っていて、人に押されたり、また、駅で正面から歩いてきた人が自分をよけずにぶつかられた経験はないだろうか?私はつい最近、駅で、人をよけずに歩いている怪しげな若い男にぶつかられた。私は無性に腹が立った。ぶつかられるのが人生で初めてなら「変な奴がいるものだ」と驚いて終わりだろうが、駅を使っていると変な奴はたくさんいる。このまま変な奴に一方的にぶつかられつけるのはまっぴらごめんだと最近思っていたこともあり、私はぶつかってきた男の足に自分の足を当てた。

 

 

 私は、そのまま目的地へ向かおうとしたが、男が後ろから私を呼び止めた。「手を出すのは違うんじゃないか」と言っている。何のことだろう?私からすればこの男は周りの人に体当たりをする、よくTwitterでさらされているやばい奴まさにその人だが。

 

 

 その男が距離を詰めてきたので、私は男がポケットやカバンから、何かを出さないように両手首をつかみ、「人に絡むのが目的か?」と尋ねた。相手の目を見るがバッキバキにキマッている。その時、駅員さんが来てくれて、「警察呼びますか?警察」と私たち二人に言った。なるほど、こういうときの対処は慣れているのだろう。男も私もその言葉で我に返る。私が男の腕を持ち、肩をたたきながら「ごめんなぁ」というと男は踵を返し、出口へと向かっていった。

 

 

 「たすかったぁ~」その瞬間、駅員さんに本当に感謝した。しかし、後々、「いやあいつも謝れよ」と思ってしまう自分が少し嫌になる。そういえばあいつ、マスクしてたな。私はマスクをしてなかったためあいつに顔が割れてしまっているだろう。ぐぬぬ。卑怯な。

 

 

 しかし、間違いなくあいつはやばい奴なので、私が刺されでもしたら大変である。メンタルの弱い私は今回の件で参ってしまい、会社の同期に早速ラインで相談をした。彼は「東京怖っww、明日は服にまな板入れて出社するしかないっすね笑笑」なんて冗談を言ってくれたが、私はマジで服の中に本を入れて出社しようと思っている。服も昨日とは一切変える。

 

 

 あーあ、一時のいらだちでこんな長続きしそうな心配事を抱えるなんて。

 

 

 こんなに大変な時でさえ、文章を書くことは私を少し落ち着かせてくれる。文章があってよかった。そういえば、テレ朝の弘中アナが、自身のエッセイの中で、学生時代駅でやばい奴に絡まれて、お父さんと一緒に登校している時期があったと書いていたが、私も一緒に通勤してくれる人がいてほしいものである。

 

 

 友人にも相談したし、今日は弘中アナのエッセイを読んで寝ようかな。このエッセイの更新がなくなったり、東京の駅で20代の男が刺されたら、私は死んだと思ってください。冗談みたいに書いてますがマジで不安です。いちおういいね・フォローをお願いするが、今回はとてもそんな気分には慣れない。

 

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