終末京大生日記もそろそろ第10回に差し掛かる。ある程度の記事数を書かないと本ブログに需要があるのかどうかわからないため、少なくとも20回くらいはやろうと思う。20回やって伸びなかったら打ち切りかな、少年漫画みたいに。

 

 

 さて、今回は「大学の勉強法」というテーマで話をしていきたいと思う。対象とするのは主に理系の学部1〜3年生。高校では参考書が与えられ、それをこなしていればテストで良い点が取れた。しかし、大学ではそうはいかない。まず授業が分かりにくい・教科書が分かりにくい・質問できる人が居ない。の三重苦なのである。加えて、教科書に練習問題が載っていない。載っていたとしても答えがない。こんな状況でどうやって勉強しろと?

 

 

 1、2回生のうちは困り果てていたが、3年生くらいから要領が掴めてきた。まず、授業は理解するのではなく、どんなテーマを扱っているのかさえ把握できたらいい。そして、テーマを調べたら、自分で図書館に行き、指定の参考書ではなく分かりやすい参考書を選んで自習をする。ここで注意が必要なのは、大学の授業名と講義の分野の名前と少し異なることがある。例えば微分積分学という授業名で集合と位相の授業が行われたり、ベクトル解析が行われたりしていた。よく見極めたし。

 

 

 そして、参考書についてだが、大学の先生は杉浦先生の「解析入門」やファインマン物理学のような非常にボリュームがあり、高度な参考書を1冊目から指定してくる傾向にある。そして、マセマ出版などの参考書を厳密でないと批判するが、私は異なる考え方だ。まずはマセマなどから入らないとそもそも授業で最終的に何がやりたいのか全くわからない。そして、マセマで概要を掴んだら、2冊目に分厚い参考書の必要な部分を読めばいいと思っている。これはパラドックスだが、難しい専門書を1冊読む時間と、入門書とその専門書の2冊を読む時間の合計は間違いなく後者の方が短い。2冊読んでいるにもかかわらず、だ。

 

 

 そして実験。実験は資料が与えられてそれを試す場合が基本だが、やはり実験も資料以外の専門的な本を参照した方がいいだろう。大学3年生時の実験で、3層ニューラルネットというものを実装した。それは専門書では300ページ程度の説明の末に実装例が紹介されているものだが、実験で与えられた資料はたったの20ページ程度だった、、、(誰が20ページでわかるのか?)

 

 

 最後に、大学の学部生におすすめの参考書をまとめておこう。まず、マセマシリーズ。言わずと知れた名作だが、難しい大学に所属されている方はこれを基本として、もう1冊くらい勉強する場面に遭遇するだろう。そして、日本評論社の「集合と位相」大学1回生時に習う集合と位相の授業が非常に分かりやすく説明されており、問題例も多い。そして、山田俊行先生の「はじめての数理論理学」教養科目で数理論理学がある大学はこれを読んでからいかないと訳がわからなくなる人も多いと思う。

 

 

 以上で大学の勉強法を紹介した。語学の勉強法はおそらく英語を通じて学んでいるだろうし適宜参考書を買うなり、自習するなり工夫してくれたし。今回もご愛読いただきありがとうございました。面白いと思ったらフォローして今後の記事も是非読んでみてください。