「コーヒー淹れようか?」夫がコーヒーミルで豆を挽き、美味しいコーヒーを注いでくれた。
外は雨がしとしとと降っている。
穏やかな休日の午後。
夫と2人でスマホの画面を覗き込み、通販サイトでお中元を探してる。
私たち夫婦はとても仲が良いのですが、夫婦喧嘩って皆さんはしますか?
ある調査によると、既婚者、結婚経験者にアンケートをとったところ、夫婦喧嘩を「ほとんどしない」「したことがない」人はあわせて3割。
7割の人は夫婦喧嘩の経験があるという結果に。
うちは3割の方で、これまであまり大きな喧嘩をしたことはなかったんです。
最近までは……。
リモートワークが家庭に与える影響
在宅勤務なのに家事をしない夫にイラッ!?「夫婦で学ぶ正しいお洗濯術」 | CLASSY.[クラッシィ]
こんな記事があるように、うちでも、リモート生活やこどもの自宅待機の生活の中で大喧嘩になってしましました。
夫が日中も自宅にいることから、少しは子どものお世話をしたり、家事を手伝ったりしてもらっていました。
小学校2年生の娘に「ユリコ嬢~」とちょっと変な呼び方をしてみたり、1ヶ所しかゴミ袋の結ばない、洗濯物の畳み方が雑など、ほんと小さなことに時々イラッとなっている自分がいました。
ある時、「ゆりこ、自宅にいるとなかなか勉強もできないし、遊んでばかりになってしまうから、読書の習慣をつけさせようと思うんだけど、どんな本がいいと思う?」と夫に相談をしました。
夫は「分からないなー」といってスマホの画面から目を上げないので、私は学校でもらったプリントの「児童おすすめの本」を参考に本を選んでみました。
「あらしのよるに」と「としょかんライオン」と「大きい1年生と小さな2年生」3冊の本が届きました。
しかし、どうもうちの子には興味がわかなかったらしく、すぐに飽きてしましました。
それを見ていた夫が「ミッケ」のような絵本を注文して娘に渡したところ、喜んで読み出しました。
そんな姿を見て、夫はさも勝ち誇ったように
「こういうのが、いいんだ、そんなこともわからないんだな」とデリカシーのない言葉を言いました。
とこれまでの小さなイライラの蓄積も合わさって、私の怒りは一気に臨界点に。
私は、娘にいつもと違った世界にも触れてもらいたいと思ったので、手探りで探していたところなのに、何の相談も無しに、ただ表面的に面白い本を渡していい気になっていたこと頭にきたのです。
「勝手なことをしないで!」
「勝手とはどういうことだ!」と喧嘩の口火が切られました。
そのあとは、お互いの言い分は平行線。
それでしばらく、口も利かない日が続きました。
壊れかける夫婦関係
夫は「おはよう」も言わなくなったので、私は夫の分の朝ごはんを作るのをやめました。
洗濯物も夫の分だけ畳まずまとめて山にしておいたり、夕食はいるかどうかわざわざメールで聞いたり。
そのうち夫も、朝から車で出かけっきりで家にもどらず、夕食も家では食べなくなりました。
そして会話もメールもなくなりました。
本当に冷めてしまった生活が何日か続き過ぎていきました。
子どもの様子から、そんな私たちのことを心配しているがわかりましたが、何も言わずに静かにしていました。
とても心が痛んだけど、どうしても向こうから謝らないと終わらせられません。
父の訪問
そんな時に父が久しぶりに家に来ました。
約1月ぶりだったのでじいじに会えて娘も大喜び。
父は大柄な体で、パワフルなイメージがいつもありましたが、その日はなんだかちょっと背中が小さくなったように見えました。
今は母の体調があまり良くなくて療養中。
父が1人で自宅で看病をしていきっと疲れているんだろうなぁと思います。
食事も買い物も洗濯も掃除も全部父1人がやり、その上母の看病まで。
父は、夫が「もう会社に行っているの?」と尋ねるので、私は「今は自宅で仕事をしている」と答えました。
今日はどこかに行っているのかと聞いてきたので、私がもじもじと言いづらそうにしているのを察し「何かあったか?」と言いました。
私は喧嘩していることや今の気持ちを話しました。
誰かに聞いて欲しくて仕方がなかったのです。
話しをしたら重たかった心がすうっと軽くなりました。
父はなにも言わずに、うなづいて聞いてくれただけだったけど、
最後に娘へ
「パパとママに仲直りしてもらいたい?」と尋ねました。
娘が「うん」というのを聞いたら、今までのわだかまりが一気に流されていゆくように感じました。
夫の帰還と娘の笑顔
久しぶりに夫にLINEしました。
そしてあやまりました。
戻ってきて、父と一緒にご飯を食べようとと送りました。
夫はケーキを買って戻ってきてくれましたが、父は母が待っているからと、一緒に夕飯を食べていかずに、帰ってしまいました。
久しぶりの3人揃っての食事に、娘はテンションが高めでした。
もしかしたら、私たちを笑わせようとしてくれていたのかもしれません。
うなぎのギフト
それからは、何もなかったように仲直りできて本当に良かった。
父と母を見習って、夫婦支えあっていこうという気持ちになりました。
そんな父と母に感謝のきもちを伝えたいのでお中元を贈ることにしました。
たくさんのお中元サイトを夫と一緒に見ながら探し、大丸松坂屋のお中元サイトからこれを選びました。
出典:お中元ギフト2020夏|大丸松坂屋オンラインショッピング
母には元気になってもらいたいし、父の大好物の「うなぎのかば焼き」です。
コロナ禍で、こんな事態になってしまいましたが、そんなことができっかけで最悪なことにならないようにしていきたいと思います。