病院や銀行を舞台にしたドラマを見ていると、実際の世界を知らない人はそのまま受け取るんだろうなあと思ってしまいます。
僕も経験したことがない業界ですが、友人がいるのである程度生の声は聞いているのです。
全く、そのような業界の人とプライベートでの接点がないと、悪い部分についてなんの疑問も持たずに鵜吞みにしてしまう方が少なくないと感じています。
医師や銀行マンに限らず、一般的に収入が多く、社会的な地位もあると考えられている職業についておられる方々の負の部分、闇の部分に焦点があてられると、世間の人々は喜びます。
僕が身を置いたことのある弁護士の世界もそうですが、どのような業界においても個々によって差があるのです。
ただ、医師とか弁護士とか銀行マンとなると非常に固いイメージがありますので、社会人としての品格を求められるところがあります。
しかし、そのような職業の方に対してはどうしてもひがみとかやっかみとかが生じやすいというのも事実です。
何か批判の対象になると医者のくせにとか、銀行マンは背広を着たやくざだとか、まあいろいろと言われてしまうわけです。
実際には何度も書きますが、個々によって非常に大きな差があるのです。
一番身近な弁護士で言えば、仕事に対する能力だけでなく人品骨柄も素晴らしい方もいらっしゃいますし、人としてどうしようもないという方もいらっしゃいます。
ただ、弁護士であることを鼻に掛けるような知性のない方は、世間が思っているよりも少ないと思います。
逆手にとって謙虚を演じることを良しとしている方もいらっしゃいますが、とにかくいろいろです。
医者も個人的に非常に親しかった方がおられますし、銀行マンとなれば大学時代の友達が山ほどいますので、それなりにその業界を知っていますが、結局、個々によって異なるとしか言いようがありません。
しかし、世間の評価はやっかみや嫉妬が入り混じり、羨望の眼差しで見る方と悪人ばかりだと決めつけている方とが極端に分かれているところがあるように思います。
偏見です。
地上の人は偏見の塊です。
自己の極めて少ない経験と周りからの伝聞という経験、場合によっては学問などで得た知識だけでものごとを判断しているからです。
大事なことは、どのようなことに対しても自分自身の価値判断によって偏見ではないと思い込んでいるだけで、場合によっては社会常識から見れば、偏見以外のなにものでもないということが多々あるということを認識しているかどうかということです。
そして、霊的なことに関しては、通常の生活以上に注意が必要です。
具体的な何かの経験をもって、他の全てのことに汎用性がある経験だと思いこむことが非常に多いように思います。
その具体例はレアケースであるにも関わらず、どんなことにも同じようなケースがあればあてはまると思い込むのです。
まだ、自分が己の判断ミスで失敗するのであれば良いですが、それを他者にも求めたり、強要したりすることがあります。
これはもう終わっています。
しかし、珍しくないことです。
地上の人が偏見を持つことはやむを得ないことです。
ごくごく普通のことだと思います。
問題は、自分がそのような偏見を持っているという自覚があるかどうかなのです。
あれば、失敗をしても修正出来ますし、その失敗と修正の繰り返しのことを「成長」というのだと思います。
大切なことは唯ひとつ・・・・・。
新刊第三弾「幽体の悲劇」届きました。読みました。名作です。
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