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三国志の呉という国に呂蒙という人がいました。
貧乏な家に育ち、ある時に役人を切ってしまうのですが、結局、孫策に非凡な才能を見出され、側近に抜擢されます。
その後、孫策は戦いで死んでしまうのですが、あとを継いだ孫権にも重用され、現場主義的なたたき上げの将軍としてその名が知られるようになります。彼の逸話で一番有名なのが、「呉下の阿蒙に非ず」という話です。
典型的なたたき上げの呂蒙は、教育を受けていなかったので全くというほど教養がありませんでした。
そのため、大将軍になってから孫権から過去から学ぶことがあるから過去のことも知識として知っておいて欲しいと言われます。
猛勉強した彼は、ある時、昔からの知り合いで呉の知恵袋でもある魯粛の訪問を受けます。
その際に秀才の誉れ高い魯粛から質問を受けると何でもスラスラと答えました。
そして、宿敵である蜀の関羽対策について、逆に呂蒙から5つの策略を与えられることになります。
これには魯粛も感心して言った言葉が、「呉下の阿蒙に非ず」」(「阿」は“~ちゃん”のニュアンスで、「呉にいた頃の蒙ちゃんではない」の意)です。
これに対して、呂蒙は、「士別れて三日、即ち更に刮目して相待すべし」(日々鍛錬している者は三日も会わなければ見違えるほど変わっているという意味)と言ったそうです。
まあ、歴史というのは後の人が作るところが大いにあるので、本当の話かどうかは分かりませんが、恐らく、教養がなくて勉強をしてかなりのレベルまで行ったということは間違いなさそうです。
後に呂蒙は魯粛の後を継ぎ、押しも押されぬ呉の大重鎮となり、あの蜀の関羽を討ち取るのです。
「呉下の阿蒙に非ず」の逸話は、地上での出世の物語ですから霊的に素晴らしいということではありません。
しかし、僕は呂蒙が大好きです。
それは、教養がないことに変にコンプレックスを持たずに、懸命に努力して、魯粛さえも越えるレベルなったという点です。
まさに、「士別れて三日、即ち更に刮目して相待すべし」です。
これは霊的にも言えることだと思います。
真剣に霊的進歩向上を目指して、最善を尽くしている方は、三日もすれば、別人のように変ってしまうでしょう。
やはり、実際に何をするかということが僕は大事だと思うのです。
さて、本日のブログを読まれて何かを感じられた方は、是非、今日からすぐに始められる霊的トレーニング
を実践して頂き、水波霊魂学 早わかり
、わかりやすい霊魂学
、霊魂通信(「霊魂イエス」「ムーの大神人」)
、霊を知るために
、弁慶と弟子
、体験ー死後の世界
などをご覧になって頂ければと存じます。
霊的修行者は先輩方に対して礼節を尽くすべきだと思います。
しかし、二歩も三歩も十歩も前を歩いていると思い上がっていると、ふと気がついた時にはもう姿が見えないところまで後輩が先を歩いたということは世間ではよくある話です。
霊的な面においても、重要なことはどこまで真剣なのかということと、その真剣さが実際にどのような行動として表すかということで、俺は何々伝までいったんだと言ってみても日々の行動が伴っていなければただの宝の持ち腐れになってしまいます。
今、何の努力もしていない方であっても、今日から真剣にスタートすれば、、「士別れて三日、即ち更に刮目して相待すべし」ということにもなるでしょう。
人は、いつ、どんなきっかけで突然変るか分かりません。
霊的な進歩向上は、今、この瞬間から目指し、努力できるものですし、その真剣な思いは、守護霊や指導霊だけではなく、更に上の高貴な存在の方々にも必ず伝わるでしょう。
逆もまた然りです。
誰一人として、その霊的な真実を知る方はいらっしゃいません。
大切なことは唯ひとつ・・・・・。